「マイクラって、ただのゲームじゃないんです」
大人から子どまで、世界中で大人気のゲーム「マインクラフト(通称:マイクラ)」。史上最も売れたビデオゲームとしてギネス記録にも認定されているほど、多くの人に愛されているゲームです。
そんなマイクラが、今や教育現場やプログラミング学習の分野でも注目されていることをご存じですか?
「ゲームなのに勉強になるの?」
「うちの子にやらせて大丈夫?」
そんな疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
この記事では、
✔ マイクラってどんなゲーム?
✔ なぜプログラミング学習に役立つの?
✔ 子どもに安心して使わせるには?
といった気になるポイントをわかりやすく解説します!
【💡マイクラを無料で遊ぶ方法はこちら!】
マインクラフト(Minecraft)を無料で遊ぶ方法は3つ!製品版との違いは?
マインクラフトってどんなゲーム?
マイクラは「自分でオリジナルの世界を創れる」自由度の高いゲーム
マイクラは、ブロックを使って建物を建てたり、冒険をしたり、モンスターと戦ったりと、まさに“なんでもできる”ゲームです。
そして、特に魅力的なのは「自分だけの世界を自由に作れる」こと。山を削って町を作ったり、空に浮かぶお城を建てたり、思いついたアイデアを形にすることができます。
また、ゲームのジャンルとしては「サンドボックスゲーム」。 これは、あらかじめ決まったストーリーがなく、プレイヤーが自分で目的を決めて遊ぶスタイルのゲームで、その自由度の高さと創造性の高さから、子どもから大人まで幅広い年代に人気があります。
【サンドボックスゲームとは?】
サンドボックスゲームとは、プレイヤーが与えられた空間で決められた枠に縛られず、自分の好きなように遊ぶことができるゲームを指します。
砂場(=サンドボックス)から由来しており、砂場で子どもたちが自由に砂を使って山や城を作ったり、好きなように遊ぶ姿になぞらえて名付けられました。
バージョンは主に「Java版」と「統合版」の2つ
マイクラには主に「パソコンで遊ぶJava版」と「さまざまなデバイスで遊べる統合版」の2つのバージョンがあります。
それぞれに特徴があり、プレイスタイルや目的に応じて選ぶことが重要です。
【Java版】
パソコン専用で、MOD(改造データ)やコマンドブロックなどを使った高度なカスタマイズが可能です。レッドストーン回路などを応用した複雑な装置づくりや、プログラミング的な操作も楽しめるため、学習への活用や中級〜上級者向けにおすすめです。
また、Java版でしか遊べない一部の遊び方(例:ハードコアモード)もあります。
【マイクラJava版についてもっと詳しく知りたい方はこちら!】
【統合版(Bedrock Edition)】
SwitchやiPad、スマホ、Windowsなど複数のデバイス間でプレイが可能です。
また、クロスプレイに対応しているため、友達や家族と異なる機種でも一緒に遊ぶことができます。操作が簡単で、ゲームの安定性も高く、小さな子どもや初めてマイクラに触れる人に最適です。
どちらが良いかは目的次第ですが、はじめてのマイクラには統合版が安心して楽しく遊べるでしょう。
一方、マイクラでより本格的に学びたい、自由に世界を創造したい、という場合はJava版がピッタリです。
モードは主に「クリエイティブ」と「サバイバル」の2つ
マイクラには、主に「クリエイティブ」「サバイバル」2つのモードがあります。
それぞれの簡単な特徴は以下の通りです。
モード名 | 特徴 |
---|---|
クリエイティブ | ブロックを制限なく自由に使える。 敵も出てこないため、「創作」だけを楽しみたいユーザーにおすすめ。 |
サバイバル | 何もない状態から始まるため、モンスターとの戦いや資源の収集が必要。 食料や体力の管理も必要なため、まさに「サバイバル」をしながら創作も楽しみたいユーザーにおすすめ。 |
以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。
【クリエイティブモード】
クリエイティブモードは、建築など創作するのに特化したモードです。
サバイバルモードのようなプレイヤーの体力や満腹度などの概念がなく、すべてのブロックやアイテムが使い放題になっています。
サバイバルモードだと建築するためには資材を集めなければいけないので、じっくりこだわって建築をしたい人におすすめのモードです。
いわゆる「無敵モード」になっているので、パソコンの操作にまだ慣れていなかったり、とにかくまずはマインクラフトに触れてみたいという方にもおすすめです。
様々な作品がYouTubeやSNSにアップロードされていたり、実際に世界にアクセスして探検できたりするので、そこからマイクラに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
【💡マイクラのクリエイティブモードとは?】
マイクラのクリエイティブモードとは?サバイバルとの違いや切り替え方、コマンドを紹介!
【サバイバルモード】
サバイバルモードは、プレイヤーに体力や満腹度が設定されており、資源も自分で確保しなければならないモードです。
満腹度がなくなったりモンスターと戦ったりすると体力が減っていき、0になるとやられてしまいます。やられても復活地点から再開できますが、常に食糧やモンスターとの戦いに気を配りながら過ごすのがこのサバイバルモードです。
基本的にはサバイバルモードがメインのモードとなっているので、はじめてプレイするならサバイバルモードからやってみるのがおすすめです。
最初はなにも持っていない状態で世界に放り出されるので、木を見つけて棒や木材を作り、そこからツルハシを作って石や鉱石を採掘し、さらに武器や防具、自分の家を作って…といった感じで、次々と自分の生活を充実させていきます。
モンスターと戦うのが怖ければ、難易度を「ピースフル」にすることでモンスターが出ないようにすることもできます。
逆に、さらに敵が強くなって、一度やられると再開できない「ハードコア」というモードにすることもできます!
マインクラフトは無料で遊べる?
マインクラフトは基本ソフトやアプリを購入して遊ぶゲームですが、実は無料でもマインクラフトを体験することができます。
無料なので遊べる範囲は限られていますが、マインクラフトの世界観に触れることは十分可能です。
以下の記事でマインクラフトを無料で遊ぶ方法について具体的に解説しているので、無料でマインクラフトを遊びたい方はぜひ参考にしてみてください!
【💡マインクラフトを無料で遊ぶ方法は?】
マインクラフト(Minecraft)を無料で遊ぶ方法は3つ!製品版との違いは?
マイクラがプログラミング学習に向いているのはなぜ?
マイクラが「遊びながら学べる教材」として注目されている最大の理由は、プログラミング的思考を自然と身につけられる環境が整っていることにあります。
たとえば、マイクラでは「レッドストーン」と呼ばれる素材を使って、回路を作ったり、自動ドアを開けたり、トラップを仕掛けたりといった仕組みを自分で考えて設計することができます。 これは、論理的思考力や問題解決能力を養うトレーニングそのものです。
さらに、Java版では「コマンド」や「MOD」の導入によって、実際のコード操作に近い体験ができるようになります。ブロックを自動生成したり、イベントを発生させたりと、簡単なプログラミング言語を用いたカスタマイズも可能です。
最近では、教育版マインクラフト(Minecraft Education Edition)も登場しており、ブロックを「コード」で動かすことで、視覚的にプログラミングを学べるカリキュラムも用意されています。
また、マイクラは「正解がひとつじゃない」ため、自分で目標を設定して自由に取り組めるのも大きな魅力。これにより、試行錯誤や柔軟な思考力も育まれます。
遊んでいるつもりが、実はしっかりと学んでいる——それがマイクラ最大の教育的価値なのです。
マイクラをプログラミング学習に活用することの具体的なメリット
①夢中で学べる
大学のプログラミングの授業のスタートは、メモ帳にプログラムを書いて、黒い画面に「Hello, world」と表示することだったりします。
その後も、四則演算を実装したり、2の累乗を表示するプログラムを作ったり、プログラミングの学習は「プログラミングのやり方を学習すること」が前に出てきがちです。
ここでマインクラフトの出番です。
「プログラミング」という単語にはピンとこない子どもも、「マイクラでプログラミングを学ぶ」と言うと、興味を持ってくれることが多いです。
マインクラフトでプログラミングを学んでいる子どもは、「好きこそものの上手なれ」の言葉どおり、メキメキと実力を伸ばしていきます。
子どもたちが好きなマインクラフトで学ぶことで、先生が教えようとしなくても勝手に学んでいき、「プログラミングして家をつくりたいんだけれど、どうしたらいい?」と、自分から前のめりになって学習するのです。
やがて、自分ができる表現がどんどん増えてくると、今度は他の子に見せて驚かせるために、すごいプログラムを自分からつくり始めていきます。
こうした能動的な学習は、言われて学ぶ受動的な学習よりも高い学習効果が得られます。
「努力は夢中に勝てない」という言葉もありますが、子どもたちが自分から学びにいくような環境をつくり出すことが教育において重要だと、子どもたちに気づかされますね。
一般的にゲームというと、子どもたちの学習を阻害する「悪者」の扱いを受けがちですが、このように教材として活用すれば、むしろマインクラフトやゲームは善にもなるのです。
②試行錯誤を学ぶ
プログラミング教育において重要なことの1つは、苦労してやり遂げることです。
新しいことを学んでいくときに失敗するのは当たり前です。
にもかかわらず、失敗を教えてくれる機会はあまりありません。
そんな中、プログラミングは失敗と挑戦を繰り返して答えに近づいていくもので、「ここを変えたらどうなるだろう」「ここを変えればうまくいくかも」と試しながらプログラムをつくっていきます。
さらに、プログラムを自分の力で完成させることができれば、それが成功体験になって、自信につながります。
こういったチャレンジする姿勢が養える点も、プログラミング教育必修化のねらいの1つであり、やがてそれが「生きる力」となっていくのです。
冒頭でも触れたように、技術の発展が速く、先が読めない時代において、「正解もゴールもない、遊び方すら自分で考えるゲーム」マインクラフトを使った学習は、現代の教育では非常に効果的であると、私は考えています。
マインクラフト×プログラミング教育は、現代の社会で自分が何をして生きていくかを考える訓練にもぴったりですね!
【💡マイクラを使って無料でプログラミングを行う方法はこちら!】
マイクラを使って無料でプログラミング学習をする方法!メリットもご紹介
マイクラでプログラミングが学べる!デジタネ
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