そもそもプログラミング言語ってなに?
まず、プログラミングとは「コンピュータに対し、してほしいことの指示を出すこと」です。
しかし、コンピュータに「この場合こう処理して」「この場合このメッセージを表示して」のように、人間の言葉で指示を出してもコンピュータは理解できません。
そのため、コンピュータが正しい処理を実行するためには、コンピュータが理解できる「言語」で指示を出す必要があります。
その際に使われるのが「プログラミング言語」です。
プログラミング言語を使って指示を出すことで、コンピュータが指示の内容を理解して実行することができます。
プログラミング言語は「テキスト」と「ビジュアル」の2種類
プログラミング言語は大きく分けて「テキスト言語」と「ビジュアル言語」の2種類に分けることができます。
テキスト言語は、みなさんも良く目にする英語がズラッと並んだものです。
ビジュアル言語は、あらかじめ指示が書かれたブロックを組み合わせてプログラムを作ることができます。
以下それぞれの特徴を記載しているので、参考にしてみてください。
【ビジュアルプログラミング】
・テキスト言語に比べると簡単
・視覚的、直観的にプログラムが組める
・初心者でも取り組みやすい
・複雑なプログラムは作れない
💡ビジュアルプログラミングとは?
【初心者向け】ビジュアルプログラミングとは?言語の種類や特徴・メリットを解説
【テキストプログラミング】
・ビジュアル言語に比べると難しい
・テキストでコードを組む必要がある
・初心者にとってハードルが高い
・複雑なプログラムを作れる
小学生は「ビジュアルプログラミング言語」から始めるのがおすすめ
小学生からプログラミングを始める場合は「ビジュアルプログラミング言語」がおすすめです。
なぜなら、小学生がいきなりテキスト言語に挑戦するのはとても難しいためです。(さらに、英語なのでハードルが高いです)
ビジュアルプログラミング言語であれば、初心者でも視覚的・直感的にプログラムを作ることができるので、始めるためのハードルが低いといえます。
さらに、ビジュアルプログラミングを通してプログラミング基本となる「プログラミングの基本的概念」をマスターできるので、小学生にはビジュアルプログラミング言語がおすすめです。
【💡プログラミングの基本的概念とは?】
プログラミング的思考とは?学習の必要性と具体的な習得方法を紹介
ビジュアル言語の次はテキスト言語に挑戦してみよう
ビジュアル言語学習を通して、テキスト言語に興味を持ったら次はテキスト言語に挑戦してみましょう。
ビジュアル言語をある程度学習しているとプログラミングの基本的な概念を理解できるようになっているはずです。
そして、プログラミングの基本概念はビジュアル言語もテキスト言語も共通なのでに非常に役に立ちます。
プログラミングの基本的な概念ってなに?
プログラミングの基本的な概念とは、「変数、条件分岐、ループ、関数など」のことです。
「もし~~の場合~~(=条件分岐)」や「~~を繰り返す(=ループ)」などをプログラミングの基本概念と表します。
例えば、こちらのScratch(ビジュアル言語)で作ったプログラムと、Python(テキスト言語)で作ったプログラムを比較してみましょう。
このコードは「旗が押され時に10歩進み、もし端(エリアの端)に触れたらランダムでどこかの場所へ移動する」というプログラムです。
一見見た目はまったく違うプログラムですが、実は両方とも全く同じプログラムなのです!
そのため、いきなり英語が並んでいるものに挑戦すると難しく感じてしまいますが、ビジュアル言語で慣れておくことでスッとテキストに移行できるようになります!
小学生におすすめのビジュアルプログラミング言語
実は、ビジュアルプログラミングにもさまざまな種類のものがあります。
以下では小学生が楽しく学べるビジュアルプログラミング言語についてご紹介します。
Scratch(スクラッチ)
スクラッチとは、子どもの教育用に開発されたプログラミングツールで、⇩画像のようなブロックを組み合わせてプログラムを作成します。
引用:Scratch
小学生や初心者でも簡単に扱えることから、多くの子ども達がScratchを通してプログラミングを学んでいます。
また、Scratchは自身で作成したゲームを他のユーザーにも遊ぶことができるので、「このゲーム楽しい!」といってもらえると大きな達成感を得られることもおすすめのポイントです。
【💡Scratch(スクラッチ)についてもっと詳しく知る】
Scratch(スクラッチ)とは?教育現場で注目のプログラミング言語について徹底解説
Springin‘(スプリンギン)
Springin‘は、遊びながらプログラミングを学べるアプリです。
Springin‘はビジュアルプログラミングに分類されますが、言語を使わないことが特徴です。
言語を使用する代わりに「ボタンに条件を付ける」ことで、自身で描いた絵を動かしたり、画像に音声を加えたりして、遊びながらプログラミングのプロセスを学ぶことができます!
また、Springin‘もS他のユーザーに作品を見てもらえるので、モチベーションアップに繋がりやすいでしょう。
MOONBlock(ムーンブロック)
引用:MOONBlock
MOONBlockは、Scratchと同じようにブロックを組み合わせてプログラムを作ります。
そして、MOONBlockの大きな特徴は「ゲーム作りに特化している」ことです。
一般的なビジュアルプログラミングソフトでは、まずアニメーション作り等を通してプログラミングに慣れてからゲーム制作に取り組みます。
しかし、MOONBlockは設計自体がゲーム制作向けになっているので、初めからゲームを作りたい子どもにぴったりです。
将来性のあるプログラミング言語(テキスト言語)
こちらでは将来性のあるテキストプログラミング言語についてご紹介します。
Python
Pythonは、シンプルでわかりやすい文法を持つため、初心者にも習得しやすく、多くの人々に支持されているプログラミング言語です。
さらに、インタプリタ言語として動作しながらリアルタイムでエラーを確認できるため、効率的な開発が可能です。
また、近年注目されているAI(人工知能)やデータ分析など、幅広い分野で活用されており、時代のニーズに応じてPythonを学ぶ人が増えています。
【Pythonでできること例】
・Webサービス・アプリ開発
・AI(人工知能)の開発
・データ収集・分析・処理の自動化
・WEB・スマホアプリの開発
・ブロックチェーン開発
【Pythonの開発事例】
・Instagram
・Dropbox.
・Spotify
・Amazon
・Netflix
Go
Goは、検索エンジンでおなじみの「Google」によって開発されたプログラミング言語です。
Goの特徴は「シンプルで処理が速い」ことです。
また、YouTubeやメルカリなど、多くの有名なWEBサイトやアプリにGoが採用されています。
そのため、Goは、高速な処理が求められる大規模なシステムやWebサービスの開発に適しており、Pythonと同様に多くの開発者から注目されています。
【Goでできること例】
・Webサービス・サーバー開発
・スマホアプリ開発
・ドローン・ロボット開発
・WEB・スマホアプリの開発
・APIサーバー開発
・CLI開発
【Goの開発事例】
・YouTube
・クックパッド
・メルカリ
・グノシー
・Wantedly
Kotlin
Kotlinは、2017年にGoogleがAndroid開発向けの推奨言語として公式に採用しました。
Android向けということもあり、Androidアプリケーションの開発に使用されており、他の分野で利用されることはほとんどありません。
以下のOS市場シェアの図をご覧ください。
日本 | 世界 | |
---|---|---|
iOs | 59.3% | 27.73% |
Android | 40.47% | 71.67% |
日本のiOSユーザーは約59%で、Androidユーザーに比べると10%ほど多くなっています。
しかし、全世界でみると、Androidユーザーが約71%と圧倒的なシェアを誇っています。
そのため、Kotlinはとても注目のプログラミング言語だといえるでしょう。
【Kotlinでできること例】
・Webアプリ開発
・Androidアプリ開発
・サーバー開発
【Kotkinの開発事例】
・Slack
・Trello
・Uber
Java
Javaは、1995年にSun Microsystems社によって開発されたプログラミング言語で、オブジェクト指向の言語です。
「Write once, Run anywhere(一度書けば、どこでも使える)」というキャッチフレーズを掲げており、その名の通り、一度コードを書けば同じコードでWindows、MacなどOSをまたいでプログラムが実行されるようになっています。
そして、Javaはセキュリティが高く、学習難易度も低いので多くのプログラマーから指示されている言語です。
【Javaでできること例】
・WEBサービス・アプリ開発
・PC・スマホアプリ開発
・業務システム開発
・ゲーム開発
・ソフトウェア開発
【Javaの開発事例】
・Amazon
・Google
・X(旧Twitter)
・eBay
・YouTube
ビジュアルプログラミング言語を学ぶなら「デジタネ」
デジタネは、小学生・中学生向けオンラインプログラミング教材です。
デジタネでは、ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの両方を学んでいただけるコースをご用意しています。
ビジュアルプログラミングは、Scratchを活用した「Scratchコース」や、マイクラの世界にScratchのような要素を組み込んだ「マイクラッチコース」を通して学んでいただくことが可能です。
そして、上記コースを終えた後は、Roblox(ロブロックス)でテキストプログラミングを用いてゲームを制作する「Robloxコース」に挑戦することができます。
「初心者だけど、いずれはテキストを使ってプログラムを作りたい」方は、デジタネを通して上記の流れでプログラミングを学んでみてください!
始めの14日間は無料で学習コンテンツを体験してただけるので、興味のある方はぜひこの機会に⇩からお試しください!
「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。