現在小学校のプログラミング必修化により、子ども向けプログラミングスクールが急激に増加しています。
中でも、「Scratch(スクラッチ)」を教材として用いたプログラミングスクールを見かけることも多いでしょう。
しかし、「Scratch」と検索をかけると、「Scratch 意味ない」の言葉が候補に現れ、以下のような疑問や不安を抱える保護者の方も多いのではないのでしょうか?
- Scratchって本当に意味がないの?
- 子どもにプログラミング習わせたいけど、Scratchで学習を行うスクールはやめた方がいい?
本記事では、「Scratchが意味ある学習になるのか」「Scratchが意味ないと言われる理由」などについてご紹介します。
ぜひ本記事を参考にお子さんのプログラミング学習にScratchを活用することを検討してみてください。
そもそもScratch(スクラッチ)とは?
引用:Scratch
Scratchとは、ビジュアルプログラミング言語であり、子どもの教育用に開発されたプログラミングツールです。
アメリカのマサチューセッツ工科大学が開発したもので、あらかじめ命令が書かれたブロックを組み合わせて独自のプログラムを作ることができます。
小学生でも簡単に扱えるのが特徴で、プログラミング教育に注目が集まっている現在、多くの子どもがスクラッチを通して楽しくプログラミングを学習しています。
【💡Scratch(スクラッチ)についてもっと詳しく知る】
スクラッチ(Scratch)とは?教育現場で注目のプログラミング言語について徹底解説
Scratch(スクラッチ)が意味ないと言われる理由
なぜScratchが意味ないと言われるのでしょうか?
その理由について以下3つのポイントに分けて解説します!
①複雑な処理が苦手
Scratchはビジュアルプログラミング言語であり、あらかじめ指示が書かれたブロックを組み合わせてプログラムを作ります。
そのため、プログラミングの概念を理解するのに役立ちますが、複雑な処理を実行する場合は、非常に多くのブロックを組み合わせる必要があるので、複雑な処理に不向きと言えます。
②仕事の開発環境での需要が低い
そもそもScratchは教育目的で広く使用されており、実際仕事の開発環境ではあまり使用されません。
そのため、Scratchでプログラムを組むことにより直接的に就職市場での競争力が上がることはありません。
③プログラミングの高度な概念を習得できない
まず前提として、Scratchはプログラミング初心者向けに設計されています。
そのため、より高度なプログラミングの概念、例えばオブジェクト指向プログラミングや関数型プログラミングのようなものを習得することはとても難しいといえます。
Scratch(スクラッチ)でプログラミングを学ぶ本当の意味
上記でScratchは意味がないと言われる理由をご紹介しました。
しかし、Scratchでプログラミングを学ぶ本当の意味は別にあり、以下で3つのポイントに絞って解説します。
①プログラミング的思考の習得
Scratchでプログラミング学習を行うことで、プログラミング的思考を身に付けることができます。
プログラミング的思考とは、物事を考える時にその物事の動作や順序を理解し、効率的に意図した動作や結果を導くために論理的に考える力のことであり、プログラムを構築する上で非常に重要な考え方になります。
また、プログラミングだけでなく、日上生活や仕事現場でもプログラミング的思考は非常に役立つスキルだと言われています。
【💡プログラミング的思考とは?】
プログラミング的思考とは?学習の必要性と具体的な習得方法を紹介
②プログラミングの「考え方」を学ぶ
Scratchでの学習を通して、Scratch以外のどんなプログラミング言語でも対応できるような基本的な考え方を身に付けることができます。
プログラムには以下3つの基本処理があり、世の中のプログラムはすべてこの3つの処理によって成り立っています。
①順次処理:決められた順番通りに命令を実行する
②分岐処理:条件により命令を分岐する
③反復処理:同じ命令を指定回数だけ繰り返す
よって、Scratchでプログラミングを学ぶことでこれら3つの基本処理を理解し、プログラミングの基本的な考え方を理解できるようになります。
③本格的なプログラミング学習の導入として
Scratchを通して、本格的なプログラミングに挑戦しやすくなります。
初心者がいきなり本格的なプログラミングに挑んでしまうと、英語であることの困難や、プログラミングの基本的な考え方を理解していないことにより挫折してしまう人が多いでしょう。
しかし、Scratchはブロックを組み合わせるだけでプログラムを構築することができるので、初心者にとってハードルが低く、プログラミングの考え方を理解することができます。
よって、本格的なプログラミングに移行しやすいメリットがあります。
結論:Scratch(スクラッチ)は意味があります!
以上の理由から、Scratchを学ぶことでプログラミングそのものを習得するのではなく、プログラミング的思考を養い、プログラミングの基本的な考え方を理解することができるのです。
そのため、Scratchでプログラミングを学ぶことはとても意味があるといえるでしょう。
子どものうちにプログラミングを学ぶことのメリット
①世の中のデジタル機器の中身を理解できる
プログラミングを学ぶということは、コンピュータなどのデジタル機器を、中身が見えないブラックボックスとして利用するだけでなく、その原理・仕組みを深く理解し、より自由に使いこなすことができるようになるための近道になります。
子どものうちからプログラミングを学ぶことで、デジタル機器の原理や仕組みを理解し、新しいサービスや製品を利用するときにつまづくことが少なくなります。
②パソコンの使用に抵抗がなくなる
子どものうちからプログラミング学習をすることで、パソコンを使うことに抵抗がなくなります。
今後さらにデジタル社会が進む中で、あらゆるパソコンを使いこなせることが必須になる場面が増えるので、パソコンに慣れ親しんでおく必要があります。
【💡子どものうちからプログラミングを学ぶことのメリットまとめはこちら!】
子どもがプログラミングを学ぶメリットは?学習方法や注意点を解説
Scratch(スクラッチ)でプログラミングを学ぶなら「デジタネ」
デジタネは、小中学生向けのエンタメ型オンラインプログラミングスクールです。
学校のプログラミング教育現場でも活躍している講師陣・現役のエンジニアたちが力を入れて作った教材で学ぶことができるので、「楽しく本質的に学べる」という質の高い最新の教材で学びたい子どもたちにはぴったりです。
デジタネの「Scratchコース」では、スクラッチ(Scratch)で学ぶために何をすればいいのか、を丁寧に解説した動画教材をみることができるため、自分のペースでスクラッチ(Scratch)でのプログラミングを学んでいくことができます。
その他にも、子どもたちに大人気のマインクラフトでプログラミングを学ぶ「マイクラッチコース」や、インターネットリテラシーを学ぶ「ネットの世界を理解しようコース」などを含めて様々なコースを受講することができます!
そして、デジタネでは現在「14日間無料」でプログラミング学習を体験できるキャンペーンを行っているので、ぜひこの機会にスクラッチを使ったプログラミング学習をスタートしてみてはいかがでしょうか?
「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。