世界中で人気を集めているオンラインゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」。最近では日本でもユーザーが急増しており、お子さまから「ロブロックスをやってみたい!」と頼まれたというご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、「オンラインゲーム」と聞くと、トラブルや危険性が心配になるのが保護者としての本音ですよね。
この記事では、次のような疑問や不安をお持ちの方に向けて、ロブロックスの仕組みや危険性、安全に遊ぶための対策をわかりやすく解説します。
- 子どもにロブロックスを遊ばせていいのか判断に迷っている
- ロブロックスにはどんな危険が潜んでいるのか知りたい
- 安全に遊ばせるための設定や親の見守り方を知りたい
ロブロックスを正しく理解し、安全に楽しむための知識を身につけることで、お子さまのオンライン体験をより安心なものにしていきましょう。
- 1. Roblox(ロブロックス)ってどんなゲーム?
- 2. Roblox(ロブロックス)は子供にとって安全?
- ・Roblox(ロブロックス)の特徴
- ・特徴①;課金システムがある
- ・特徴②:知らない人ともいっしょに遊べる
- ・特徴③:プロフィールが公開される
- ・特徴④:誰でもゲームを制作・公開できる
- ・Roblox(ロブロックス)で起こりうる子どもへの危険性
- ・危険性①:個人情報の流出リスク
- ・危険性②:知らないうちの課金トラブル
- ・危険性③:いじめやモラル違反のコミュニケーション
- ・危険性④:不適切なコンテンツへの接触
- 3. まとめ:Roblox(ロブロックス)は危険ではない。ただし「正しい使い方」が大切
- 4. Roblox(ロブロックス)は「学びとして遊ぶ」ことがおすすめ
- ・Roblox(ロブロックス)でプログラミングを学ぶなら「デジタネ」
Roblox(ロブロックス)ってどんなゲーム?
Roblox(ロブロックス)とは、世界中のユーザーが制作・公開した多種多様なゲームを自由にプレイできる、オンラインゲームプラットフォームです。アクション、アドベンチャー、シミュレーションなどジャンルもさまざまで、その数は数百万以上とも言われています。
ロブロックスの最大の魅力は、「プレイヤー」と「クリエイター」の両方を体験できる点。ゲームを遊ぶだけでなく、自分自身でゲームを開発し、世界中のユーザーに公開することも可能です。これを実現しているのが、Roblox公式の無料ツール「Roblox Studio」です。3D空間を活用したオリジナルゲームを簡単に作成でき、プログラミングやデザインの初歩を学ぶきっかけにもなります。
その人気は世界規模で、以下のような驚きの実績を持っています(※2024年12月時点)
- 1日のアクティブユーザー数:約8,530万人
- Webサイトへの月間訪問数:7億9,200万回超
- 総ダウンロード数:3億8,300万以上
子どもから大人まで幅広い年代に支持されているロブロックスは、単なる「ゲームアプリ」を超えた、次世代のデジタル遊び場と言えるでしょう。
Roblox(ロブロックス)は子供にとって安全?
結論から言うと、ロブロックスは他のオンラインゲームと比較して「特別に危険性が高い」というわけではありません。
適切な知識と設定、そして保護者の見守りがあれば、子どもでも十分に安全に楽しむことができます。
そもそも、インターネットを通じて遊ぶオンラインゲームには、どのプラットフォームにも共通するリスクがあります。たとえば、不適切なユーザーとのやり取りや、課金トラブル、年齢にそぐわないコンテンツに触れてしまう可能性などが挙げられます。
これはロブロックスも例外ではなく、オンラインゲームならではの注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。
とはいえ、ロブロックスにはペアレンタルコントロール(保護者による制限機能)やチャットフィルター機能など、子どもを守るための仕組みがしっかり整っています。
このあと、ロブロックスの特徴や潜むリスク、そして子どもが安全に遊ぶための具体的な対策について詳しく解説していきます。
まずは「ロブロックスの特徴」についてみていきましょう。
Roblox(ロブロックス)の特徴
ロブロックスにはユニークな特徴がいくつもあります。
ここでは、保護者として知っておきたい4つの主要なポイントをご紹介します。
特徴①;課金システムがある
ロブロックスは基本無料で遊べるゲームですが、有料コンテンツを購入できる課金システムも存在します。課金の対象は主に以下の2つです:
- アバター(自分のキャラクター)のカスタマイズ
- ゲーム内アイテムの購入
アバターの服装や装飾品を自由に変更して、オリジナルの見た目に仕上げることができます。
また、ゲーム内アイテムは、個別のゲームを有利に進めるために必要な武器やツールなどが中心です。ただし、購入したアイテムはそのゲーム内でのみ有効で、他のゲームに持ち込むことはできません。
課金の仕組みは以下の通りです:
- クレジットカードやギフトカードなどで、ゲーム内通貨「Robux(ロバックス)」を購入
- Robuxを使ってアバターアイテムやゲーム内アイテムを入手
Robuxが必要なアイテムも多いですが、無料でも十分に楽しめるゲームも数多く存在します。
特徴②:知らない人ともいっしょに遊べる
ロブロックスの多くのゲームは、オンラインで他のプレイヤーと一緒に遊べるマルチプレイ形式です。友達と一緒に遊ぶこともできますが、世界中の知らないユーザーともマッチングされる可能性があります。
さらに、ロブロックスにはチャット機能が備わっており、「フレンドとの1対1チャット」「ゲーム内のオープンチャット」といった方法で会話が可能です。
そのため、知らないユーザーとコミュニケーションを取る機会もあり、不適切な発言やトラブルに発展するリスクもゼロではありません。
特徴③:プロフィールが公開される
ロブロックスでは、ユーザーごとに公開プロフィールが作成されます。
他のユーザーが閲覧できるプロフィール情報には以下が含まれます:
- ユーザー名
- アバター画像(自分の見た目)
- フレンド一覧
- 作成・公開済のゲーム
- 自由記述欄(自己紹介など)
このように、ロブロックスでは一部情報が公開されます。
特徴④:誰でもゲームを制作・公開できる
ロブロックスの大きな特徴であり魅力の一つが、誰でも無料でゲームを制作し、公開できる点です。
ゲーム作成には「Roblox Studio(Roblox Studioの解説はこちら)」という無料ツールを使い、ドラッグ&ドロップで簡単に3Dゲームを作ることができます。小学生でも挑戦可能なレベルで、プログラミングの入門としても人気があります。
実際に、ロブロックスを通じてゲーム作りに目覚め、将来的にクリエイターやエンジニアを目指す子どもも増えています。
初心者向けの制作方法をまとめた記事もご用意していますので、興味のある方はぜひそちらも参考にしてみてください。
【ロブロックスでゲームを作る方法はこちら!】
▶Roblox(ロブロックス)でのゲームの作り方を3ステップで解説!
Roblox(ロブロックス)で起こりうる子どもへの危険性
ロブロックスは子どもにも大人気のオンラインゲームですが、インターネットを通じて利用する以上、一定のリスクや危険性が存在することは事実です。
ただし、そうしたリスクはロブロックスに限らず、あらゆるオンラインゲームで共通するものです。
大切なのは、保護者が正しくリスクを理解し、事前に適切な対策を講じること。
ここでは、ロブロックスで想定される代表的な4つの危険性と、その対処法についてわかりやすく解説します。
危険性①:個人情報の流出リスク
ロブロックスでは、ユーザー登録の際にユーザー名やプロフィールを設定する必要があります。
その際に、以下のような形で個人情報が意図せず公開されてしまうリスクがあります。
とくに低年齢の子どもは、個人情報の危険性を理解しづらいため、注意が必要です。
- ユーザー名に本名を含めてしまう
- 自由記述欄に住所や学校名などを書いてしまう
- チャットで名前や連絡先をうっかり話してしまう
【対策方法】
- ユーザー名には本名や誕生日など、個人が特定されやすい情報を含めない
- 自由記述欄は空欄にするか、個人情報と関係のない内容だけに限定する
- チャット機能は制限・監視を行い、不審な会話がないか保護者が確認する
危険性②:知らないうちの課金トラブル
ロブロックスでは、ゲーム内通貨「Robux(ロバックス)」を使って、アバターやアイテムを購入できます。
便利な一方で、子どもが保護者の知らないうちに課金を繰り返し、高額請求につながるケースも少なくありません。
オンライン決済は感覚が麻痺しやすいため、特に低年齢の子どもにとっては注意が必要です。
【対策方法】
- クレジットカードや決済情報は子どもが操作できないように管理する
- スマホやタブレットには購入時に認証が必要な設定をオンにする
- Robuxの購入履歴や残高を定期的にチェックする習慣をつける
- 必要であれば、「ギフトカードだけを使用する」といった方法も有効です
危険性③:いじめやモラル違反のコミュニケーション
ロブロックスでは、他のユーザーと一緒に遊べるマルチプレイやチャット機能があるため、暴言・からかい・無視など、いじめに発展する可能性もあります。
また、被害者になるだけでなく、加害者になってしまうリスクもあるため、子どもがネット上でどのようにふるまっているのか、保護者の見守りが欠かせません。
【対策方法】
- チャット機能はフレンドのみに制限する、もしくは完全にオフにする
- オンラインでのマナーやモラルについて、日頃から話し合っておく
- 遊んでいる様子をこまめにチェックし、トラブルの兆候に早く気づけるようにする
保護者がサポートしやすい環境をつくることで、トラブルの未然防止につながります。
危険性④:不適切なコンテンツへの接触
ロブロックスでは、誰でもゲームを作って公開できるという自由度の高さがあります。
その一方で、中には子どもにふさわしくない内容(暴力的・性的・過激など)を含むゲームが存在する場合もあります。
実際に、過去には未成年のユーザーが不適切なコンテンツに接触し、問題に発展した事例も報告されています。
【対策方法】
- 遊ぶ前にゲームの評価やレビュー、タイトル、説明文を確認する習慣をつける
- 子どもがアクセスするゲームは、保護者が事前にチェックする
- ペアレンタルコントロールを設定し、年齢に適したゲームのみ表示させる
ロブロックスは評価システムがあるため、信頼できるゲームを選ぶ指標として活用しましょう。
まとめ:Roblox(ロブロックス)は危険ではない。ただし「正しい使い方」が大切
ここまで、Roblox(ロブロックス)に潜むリスクや危険性について詳しくご紹介してきました。
あらためてお伝えしたいのは、ロブロックスそのものが危険というわけではないということです。
ただし、「オンラインゲームである以上、一定のリスクはつきもの」。
大切なのは、その特性や危険性を正しく理解し、子どもと一緒にルールやマナーを確認しながら、安全に遊べるようにサポートすることが大切です。
そして、以下のようなポイントを意識することで、リスクを大きく減らすことができます。
- アカウント設定やチャット機能の管理を保護者がサポートする
- 課金やプレイ内容に関するルールをあらかじめ家庭内で決めておく
- 子どもと一緒にゲームをプレイして、コミュニケーションを深める
保護者自身がロブロックスに関心を持ち、楽しみながら関わることで、お子さまにとっても安心して遊べる環境が生まれます。
親子で一緒にプレイすれば、新しい会話や発見が生まれるかもしれません。
ロブロックスを上手に活用して、お子さまの創造力や学びの可能性を広げていきましょう!
Roblox(ロブロックス)は「学びとして遊ぶ」ことがおすすめ
ロブロックスは、ただの「ゲームアプリ」ではありません。
実は、遊びを通じて自然に学べる教育的価値が非常に高いプラットフォームとしても注目されています。
特に注目したいのが、プログラミング学習との相性。
ロブロックスでゲームを開発するには、プログラミングや3Dモデリングの基礎知識が必要になります。これにより、子どもたちは「創造力・論理的思考力・問題解決力」といった、これからの時代に必要なスキルを遊びながら身につけることができるのです。
さらに、自分の作ったゲームを公開し、他のユーザーに遊んでもらったり、アイテムを販売して収益化を目指したりと、ビジネス的な視点も学べます。
「どうすれば面白いゲームになるか?」「どうやって人を集めるか?」といった発想は、まさに実践的なマーケティングの第一歩です。
また、ロブロックスの多くのメニューは英語表記のため、英語に自然と触れる環境が整っているのもポイント。楽しみながら英語に親しめるのも、学びとしての大きな魅力です。
「ただ遊んでいるだけ」と思っていた時間が、創造と学びの時間に変わる——そんな可能性を秘めているのがロブロックスです。
Roblox(ロブロックス)でプログラミングを学ぶなら「デジタネ」
ロブロックスを通じて本格的にプログラミングを学びたいと考えているなら、小中高生向けオンラインプログラミングスクール「デジタネ」の「Robloxコース」がおすすめです。
デジタネでは、以下のような学習内容が体系的に用意されています。
- Roblox Studioの導入から初期設定まで
- Lua(ルア)言語を使ったプログラミング方法
- ゲーム開発の流れと、公開方法
また、学習は動画を中心に進むため、自分のペースで楽しく取り組めるのが魅力。わからないことがあれば、現役エンジニア講師に直接質問ができるサポート体制も完備されています。
プログラミングはこれからの必須スキル。
興味を持ったタイミングが、学び始める絶好のチャンスです。
ぜひこの機会に、ロブロックスをきっかけに、未来につながる学びを始めてみてはいかがでしょうか?

デジタネ編集部は、デジタル教育やプログラミング学習の最新情報を発信しています。