何から始める?プログラミング初心者が知るべき基本と学習方法・おすすめ言語をご紹介

プログラミング
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プログラミング初心者が知るべき基本

プログラミングに興味があるけれど、何から始めたらいいのか分からない……そんな初心者の方は多いのではないでしょうか?現代社会では、プログラミングスキルがますます重要視されており、初心者でも学びやすい環境が整っています。本記事では、プログラミング初心者が最初に理解しておくべきポイントや、学習方法、おすすめのプログラミング言語について詳しく解説します。これからプログラミングを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

はじめてのプログラミング学習は何から始めるべき?

1. まずはプログラミングについて理解する

プログラミングの概要

プログラミングとは、一言で言うと「コンピューターに指示を与えること」です。簡単に言えば、コンピューターに「これやってね」と命令を出すことです。
例えば、スマホでアラームをセットするのも「指定した時間にアラームを鳴らす」という指示を与えていることになります。同じように、プログラミングではコンピューターに特定の動作をさせるための手順を決め、書き込んでいく作業を行います。

また、プログラミングの役割は、大きく分けて次の3つに分類できます。

  • ウェブ開発(Webサイトやアプリの作成)
  • ソフトウェア開発(業務アプリやゲームの制作)
  • データ処理・AI開発(ビッグデータ解析や機械学習)

 

まずは自分がどの分野に興味があるのかを考え、学習の方向性を決めましょう。

2. プログラミング学習の目的や作りたいものを決める

学習を始める前に、「何のためにプログラミングを学びたいのか?」を明確にすることが大切です。
たとえば、以下のような目的が考えられます。

 

・ゲームを作りたい
・アプリを作りたい
・就職・転職に活かしたい
・副業・フリーランスを目指したい

 

目的がはっきりすると、モチベーションを維持しやすくなり、必要なスキルや言語を絞り込むことができます。そのため、プログラミング学習を始める前に目的を決めておきましょう。

3. 作りたいものと自分に合ったプログラミング言語を選ぶ

目的が決まったら、それに適したプログラミング言語を選びましょう。プログラミング言語にはそれぞれ得意な分野があり、自分の目的に合った言語を選ぶことが重要です。

Web開発 HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby
アプリ開発 Swift(iOS)、Kotlin(Android)
ゲーム開発 C++ 、C#、Swift
データ分析・AI Python、R

 

また、言語を選ぶ際には、目的だけでなく、学習のしやすさや将来性も考慮すると良いでしょう。
例えば、Pythonは初心者でも学びやすく、さらに幅広い分野で使われており、将来性もあるので最初に学ぶ言語として人気があります。

4. プログラミングができる環境を整える

プログラミングをするための環境を整えるとは、プログラムを書く・実行する・デバッグするために必要なソフトウェアやツールを準備し、開発を進められる状態にすることを指します。
以下項目の環境を整えましょう。

・エディタ/IDEの準備 → コードを書くために必須
・言語のセットアップ → 使用するプログラミング言語環境の導入
・パッケージ管理 → ライブラリを使う場合はあると便利(例:Pythonならpip、JavaScriptならnpm)

 

また、プログラミングを行うPCは以下のスペックがあるとスムーズです。

CPU IntelCore i5またはAMDRyzen5以上、M2以上(Macの場合)
メモリ 8GB以上
ストレージ 256GB以上

5. プログラミングの勉強を開始する

ここまで準備ができたら、実際に勉強を始めてみましょう。また、プログラミング学習は以下のように段階的に進めるのがポイントです。

・基本的な文法を学ぶ(変数・条件分岐・ループ)
・簡単なプログラムを作る(計算機やTODOアプリ)
・作品を作ってみる(WebアプリやAPI開発)

 

プログラミング学習ではインプットはもちろん大切ですが、「簡単なプログラムを作ってみる」ことが何より重要です。
知識を頭に入れるだけではなく、「学んだことを形にしてみる」ことで、理解が深まり、スキルが身につくでしょう。また、小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションも維持しやすくなります。

初心者がプログラミングを学ぶための方法

本・参考書

プログラミング初心者向けの書籍は多数あり、図解が豊富なものを選ぶと理解しやすいです。
また、学習スタイルや目的に応じて適切な本を選ぶことが重要です。

 

【初心者におすすめ書籍】

これからはじめるプログラミング 基礎の基礎
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん

 

【本で学ぶ際のポイント】

・読むだけでなく、必ず手を動かしてコードを試してみる。
・1冊の本だけでなく、異なる視点の本を読むと理解が深まる。
・長期的に続けるために、1日何ページ読むか決めて取り組む。

 

初心者にとって、本は独学の強い味方です。自分に合った本を選び、着実にスキルを身につけていきましょう。

学習サイト

学習サイトを活用すると、自分のペースで学べるだけでなく、動画やインタラクティブな演習を通じて理解しやすくなります。
以下のようなサイトを活用すると、スムーズに学習を進められるでしょう。

Progate:スライド形式で視覚的に学べる初心者向けのプログラミング学習サイト。基本文法を学ぶのに最適。
ドットインストール:短い動画レッスンでプログラミングを学べるサイト。初心者でも気軽に始められる。
Udemy:有料だが、専門的な知識や実践的なプロジェクトを学べるオンライン講座。
paizaラーニング:問題を解きながら学べる形式で、スキルレベルに応じたコースが充実している。

プログラミングスクール

短期間で習得したい場合はスクールを活用するのもひとつの手です。
プログラミングスクールでは、カリキュラムが体系的に組まれており、初心者でも効率的に学べるようになっています。
また、講師やメンターのサポートを受けながら学習を進められます。

 

【プログラミングスクールを受講する主なメリット】

  • カリキュラムが体系化されている
    →初心者が学びやすいように、基礎から応用までのステップが整理されています。また、無駄な学習を省き、効率的にスキルを習得可能です。
  • 講師やメンターのサポートが受けられる
    →分からないことがあればすぐに質問できる環境があり、現役エンジニアや経験豊富な講師が学習をサポートしてくれます。
  • 実践的なプロジェクトに取り組める
    →Webアプリやシステム開発など、実際の開発現場を意識した課題に取り組むことができます。ポートフォリオを作成できるので、就職・転職時にアピール材料になるでしょう。
  • 学習仲間ができる
    →同じ目標を持つ仲間と一緒に学習できるため、モチベーションを維持しやすいです。グループワークやペアプログラミングを通じて、実務に近い経験が積めるでしょう。
  • 転職・就職サポートが充実している
    →就職支援が充実しているスクールでは、キャリア相談や面接対策を受けられます。企業との提携があるスクールでは、受講後にそのまま企業に推薦されることもあります。

独学はやめた方がいい?

独学でもプログラミングを学ぶことは十分可能です。その理由を3つの視点から解説します。

① 無料で質の高い学習教材が豊富にある

現在、プログラミングの学習サイトや動画講座が充実しており、無料で学べる教材も多いです。
例えば、Progate、ドットインストール、Udemy、YouTubeの解説動画などを活用すれば、初心者でも基礎から学ぶことができます。

 

② 実践を通して学べる環境が整っている

プログラミングは手を動かしながら学ぶことで身につきます。
今では、ブラウザ上で実行できる環境(Replit, CodePen, Jupyter Notebook など)があり、開発環境を構築しなくてもすぐにコードを書いて試せます。
また、オープンソースのコードを参考にしたり、コピーして学ぶことも可能です。

 

③ エラー解決や質問ができるコミュニティがある

独学で挫折しやすいポイントは「エラーや疑問にぶつかったとき」です。
しかし、現在は Stack Overflow, GitHub Discussions, Reddit, Twitter, Discord などのプログラミングコミュニティがあり、困ったことがあれば検索や質問を通じて解決できます。
特に、エラーは検索すればほとんどの場合、誰かがすでに解決策を共有しています。

上記のように、良質な教材が揃っていること、簡単に実践できる環境があること、コミュニティを活用できることが揃うことで、初心者でも独学でプログラミングを習得することが可能です!

プログラミング初心者におすすめの言語5選

Python(パイソン)

Pythonは、初心者にとって最も学びやすいプログラミング言語の一つです。
その理由は、シンプルで分かりやすい文法、豊富な学習リソース、そして実際に使える幅広い分野での活用があるからです。

 

まず、Pythonは「英語のように書ける」と言われるほど直感的な文法を持っています。
他の言語のように難しい記号が少なく、初心者でもコードを理解しやすいのが特徴です。
例えば、「Hello, World!」と表示するコードはたった1行で書けます。

 

print(“Hello, World!”)

 

また、Pythonはプログラミングを学び始める初心者だけでなく、AI・データ分析・Web開発・業務自動化など、実際のビジネスシーンでも広く使われています。
GoogleやFacebook、Netflixなどの大企業もPythonを活用しており、需要が非常に高い言語です。

 

そしてPythonのもう一つの魅力は、学習リソースが豊富であることです。
Progateやドットインストール、Udemyなどのオンライン学習サイト、無料の公式ドキュメント、そして数多くの書籍が揃っているため、初心者が独学でも習得しやすい環境が整っています。

 

Pythonは「とりあえずプログラミングを始めてみたい!」という初心者にも、「AIやデータ分析に興味がある!」という人にもぴったりの言語です。

Ruby(ルビー)

Rubyは、日本人のプログラマー「まつもとゆきひろ」氏によって開発された、日本発のプログラミング言語です。
シンプルな文法とわかりやすいコードが特徴で、初心者でも直感的に使いやすい言語として人気があります。特にWeb開発の分野で多く活用されており、世界中のエンジニアに愛されています。

 

Rubyの最大の魅力は、「楽しくプログラミングができること」です。
他の言語に比べて文法が柔軟で、シンプルな記述が可能なため、コードがすっきりしていて読みやすく、書きやすいのが特徴です。
例えば、「こんにちは」と画面に表示するコードは次のように書けます。

 

puts “こんにちは”

 

たった1行で日本語を表示できるので、とてもわかりやすいですよね。

 

また、Rubyは「Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)」という強力なフレームワークを持っており、これを使うことでWebアプリを素早く開発できます。例えば、ブログやSNS、オンラインショップなどのWebサービスを効率的に作ることができるので、スタートアップ企業や個人開発者にも広く使われています。

 

さらに、PythonやJavaScriptのような英語中心の言語と比べ、Rubyは日本語の解説サイトや本が多く、「日本語の学習資料が豊富」というメリットもあります

Java(ジャバ)

Javaは、世界中で広く使われているプログラミング言語の一つで、特に大企業のシステム開発やスマホアプリ、Webサービスの開発など、さまざまな分野で利用されています。

 

Javaの特徴は、「どんな環境でも動く」という点です。WindowsでもMacでも、さらにはスマートフォンやゲーム機、家電製品の中でもJavaは使われています。そのため、一度学べば幅広い分野で活用できるのが魅力です。

 

また、Javaは「しっかりとしたルールが決められている」言語です。最初は少し覚えることが多く感じるかもしれませんが、その分、大規模なプログラムでもエラーが少なく、長く使えるコードを書きやすい特徴があります。そのため、多くの企業で採用され、エンジニアとしての需要も安定しています。

HTML/CSS(エイチティーエムエル/シーエスエス)

HTMLとCSSは、Webサイトを作るための基本となる言語です。
Webページの「骨組み」と「デザイン」を決める役割を持っており、初心者でも比較的簡単に学ぶことができます。


【HTMLとは?】

HTML(エイチティーエムエル)は、Webページの構造(見出しや段落、画像、リンクなど、ページに表示する要素)を作る言語です。
HTMLのコードはとてもシンプルで、例えば次のように書くことで簡単なWebページを作れます。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>はじめてのWebページ</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは!</h1>
<p>これはHTMLで作ったWebページです。</p>
</body>
</html>

 

【CSSとは?】

CSS(シーエスエス)は、Webページのデザインを整えるための言語で、文字の色やサイズ、背景の色、レイアウトなどを指定でき、Webサイトを好きなデザインにカスタマイズすることができます。
例えば、次のCSSを使うと、さきほどのHTMLで記述した「こんにちは!」の見出しの色を青くし、文字のサイズを大きくできます。

 

h1 {
color: blue;
font-size: 24px;
}

Javascript

JavaScript(ジャバスクリプト)は、Web開発に欠かせないプログラミング言語であり、Webサイトの動的な要素を実装する役割を持ちます
HTMLやCSSと組み合わせて、ボタンのクリック反応やアニメーションなどのインタラクティブな機能を追加できます。特別な環境を用意せずにブラウザ上で動作するため、初心者でも学びやすいのが特徴です。

 

また、ReactやVue.jsなどのフレームワークを活用することで、効率的なWebアプリ開発が可能になります。
さらに、Node.jsを使用すればサーバーサイドの開発にも応用でき、フロントエンドとバックエンドを統一できる点も魅力です。

 

JavaScriptを学ぶ際には、基本文法を習得した後、実際にWebページへ組み込んで動作を確認しながら学習するのが効果的です。学習サイトや簡単なプロジェクトを活用しながら、実践的にスキルを磨いていきましょう。

プログラミング初心者の学習失敗例

コードを全て暗記しようとする

プログラミングは暗記ではなく、理解することが大切です。
コードの文法や構文を丸暗記するのではなく、「なぜこのコードが動くのか」「どのような仕組みで処理されるのか」を理解することで、応用力が身につきます。

 

さらに、現代のプログラミングでは、コードをすべて覚える必要はほとんどありません。なぜなら、検索エンジンや公式ドキュメント、Stack OverflowなどのプログラミングQ&Aサイトを活用すれば、必要なコードはすぐに調べることができるからです。

 

そのため、プログラミングにおいて重要なのは、調べたコードの意味を理解し、自分のプロジェクトに適用できる力をつけることです。

いきなりゴールを目指してしまう

いきなり難しい作品に挑戦することで、「できない・・・」と感じ挫折してしまうことがあります。

 

最初は単純で簡単なプログラムから始め、徐々に難しいプログラムに挑戦していくことが効果的です。
例えば、最初は簡単な計算プログラムを作成し、その後にTODOリストや簡単なゲームなど、少しずつレベルを上げていくとスムーズにスキルが身につきます。

勉強しても実際にコードを書かない

プログラミングは「知識を得ること」だけではなく、「実際にコードを書いて試すこと」でスキルが身につきます。
例えば、書籍や学習サイトで学んだことを、そのまま自分の手でコードを書いて実行してみることで、理解が深まり、実際の開発現場でも活かせるスキルへとつながります。

 

多くの初心者が「勉強しているのにスキルが身につかない」と感じるのは、インプットばかりでアウトプットが不足しているためなので、積極的にコードを書き、試行錯誤することで、実践的なスキルが身につくでしょう。

エラーが解決できない

プログラミングでは、エラーは避けられないものであり、エラーを解決する力を身につけることがスキル向上の鍵となります。
エラーの原因を理解し、適切な方法で解決することで、コードの理解が深まり、論理的思考力も鍛えられます。
また、エラーを放置すると学習の進捗が止まってしまうため、積極的に向き合う姿勢が重要です。

まとめ

プログラミングは、初心者でも学びやすい環境が整っており、正しいステップを踏めば着実にスキルを身につけることができます。
本記事では、プログラミング学習の始め方、効果的な学習方法、おすすめのプログラミング言語、そして初心者が陥りがちな失敗例について解説しました。

 

まず、学習を始める前に 「何を作りたいのか」 を明確にし、それに合ったプログラミング言語を選ぶことが重要です。
その後、学習環境を整え、基礎をしっかり理解しながら、実際にコードを書いて試すことが効果的な学習方法となります。

 

また、書籍や学習サイト、プログラミングスクールなど、自分に合った学習リソースを活用することで、効率的にスキルを習得できます。独学も可能ですが、疑問点を解決しやすい環境を作ることが継続のポイントです。
学習を進める上では、 「コードを暗記しようとしない」「いきなり高度なプログラムに挑戦しない」「手を動かして実践する」 など、よくある失敗を避けることも大切です。

 

プログラミングの学習は「継続」が鍵です。焦らず少しずつ学び、成功体験を積み重ねながら、楽しんでプログラミングの世界に踏み込んでみてください!

この記事を書いた人
デジタネ編集部

デジタネ編集部は、デジタル教育やプログラミング学習の最新情報を発信しています。

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