プログラミングの習得期間を目指すレベル別・言語別に解説!

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プログラミングを学び始めたいと考えている方にとって、「どれくらいの期間で習得できるのか?」という疑問はとても重要です。
そして、学習時間は、学びたい言語や目指すレベル、学習方法によって大きく変わります
本記事では、プログラミングの習得期間を「レベル別」「言語別」に詳しく解説し、それぞれの学習にかかる時間や効率的な学習方法についてご紹介します。
これからプログラミングを学びたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

プログラミング経験ゼロから目指すレベル別にかかる期間はどれくらい?

プログラミングのレベルは大きく「初級」「中級」「上級」「プロフェッショナル」の4段階に分けることができます。
以下では、プログラミング初心者がそれぞれのレベルを目指すために必要な期間についてご紹介します。

初級:プログラミングの基礎知識や用語を理解できる

習得期間:1~3ケ月(200時間)程度

初級レベルでは、変数や条件分岐、ループといった基本的な概念を理解し、簡単なコードを書けるようになることを目指します。
このレベルの習得には、独学でもおおよそ1~3ケ月(200時間)程度かかるのが一般的です。
書籍やオンライン教材を活用しながら、実際にコードを書いて手を動かすことが大切です。

中級:仕様書などをもとにプログラムを書ける

習得期間:3~6ケ月(300~500時間)程度

中級レベルでは、フレームワークやライブラリを活用しながら、仕様書や要件定義に基づいてプログラムを構築できるスキルを習得します。
学習期間は3〜6か月(300〜500時間)程度が目安ですが、プロジェクトを通じた実践経験が必要になります。
このレベルになると、簡単なWebアプリや業務ツールを作ることも可能です。

上級:既存の言語や環境に問題なく対応できる

習得期間:1年以上(1,000時間以上)

上級レベルになると高い業務遂行能力を持ち、複数のプログラミング言語や環境に対応し、コードの最適化や設計を考えられるようになります。
さらに、上級レベルではチームのマネジメントもできる段階となります。
習得には1年以上(1000時間以上)かかることが多く、実務経験や高度なアルゴリズムの理解が求められます。

プロフェッショナル:言語・環境問わず自分のイメージするものを制作できる

習得期間:3年以上(3,000時間以上)

プロフェッショナルレベルでは、言語や環境に依存せず、自ら設計し開発ができるスキルを持つことが求められます。
また、日本のみならず、海外でも通用するスキルを持ちます
このレベルに到達するには3年以上(3000時間以上)の学習・実務経験が必要になるケースが多いです。

仕事で活躍できるのはどのレベルから?

一般的に、プログラミングを仕事にするためには「中級」以上のスキルが必要になります。
企業のエンジニアとして働く場合は実務経験が重視されるため、実際の開発プロジェクトに参加しながらスキルを磨くことが重要です。

【おすすめ言語】各プログラミング言語を習得するまでの期間

プログラミング言語にはそれぞれ特徴があり、用途や難易度が異なります。
どの言語を学ぶかによって、習得にかかる時間や学習のしやすさも変わってきます。以下では、各言語の特徴と習得期間について詳しく解説します。

Python:機械学習やAI分野で圧倒的な人気!初心者にも学びやすいシンプルな言語

Pythonの特徴と習得期間

【特徴】
・コードや文法がシンプルでわかりやすく初心者も学びやすい
・ライブラリが充実している
・開発に活用できるフレームワークが豊富
・AI・機械学習、Web開発、データ分析などの分野で活用

【習得期間】
基本的な文法の理解:1~2か月(100~150時間)程度
実用レベル:6か月(500~800時間)程度

Pythonは、AIや機械学習、Webアプリの開発、データ分析などの先端技術分野で広く採用されており、プログラミング言語ランキングでは常に上位に入る人気の言語です。
将来性が高く、現役のITエンジニアからも支持を集めている言語です。加えて、比較的習得のハードルが低く、未経験者や初心者でも学びやすい点が大きな魅力となっています。

さらに、Pythonの需要が拡大する一方で、AI・機械学習エンジニアやデータサイエンティストの人材は依然として不足しているため、スキルを身につければ転職や就職のチャンスが広がります

Pythonの基本的な文法を理解するのに約1〜2か月(100〜150時間程度)、実際にプロジェクトを組めるようになるには6か月(500〜800時間程度)が目安です。

Ruby:日本発!Webのバックエンド開発で多く使われる言語

Rubyの特徴と習得期間

【特徴】
・日本発のため、他の言語に比べて日本語の情報が多く初心者でも学びやすい
・「書きやすく、読みやすく」がコンセプトのため、ソースコードがシンプルで学びやすい
・WEBのバックエンド開発でよく使われる
・「Ruby on Rails」というフレームワークで効率的にWEBアプリ開発ができる

【習得期間】
基本的な文法の理解:1~2か月(200時間)程度
実用レベル:6か月(800時間)程度

Ruby(ルビー)は、日本人の「まつもと ゆきひろ」さんが開発したプログラミング言語です。また、1995年に公開され、日本発の言語として初めて国際的な認定を受けました。

Rubyは「わかりやすく、書きやすい」ことをコンセプトにして作られており、初心者でも学びやすいのが特徴です。
特に、1つずつ動作を確認しながら進められる仕組みがあるため、プログラムを学び始めたばかりの人でも取り組みやすくなっています。また、、日本で生まれた言語なので、日本語の情報が豊富で集めやすいのも魅力です。

Rubyの基本的な文法を習得するのには1~2か月(200時間)程度、実際の開発に応用できるレベルに達するには6か月(800時間)程度が必要です。

Java:汎用性の高さと求人需要の多さが人気の言語

Javaの特徴と習得期間

【特徴】
・どのOSでも同じプログラムで動作する
・求人需要が多い
・セキュリティが高い
・オブジェクト指向の言語

【習得期間】
基本的な文法の理解:3か月(250~400時間)程度
実用レベル:6か月以上(500~800時間以上)

Javaは、世界中で広く使われているプログラミング言語のひとつです。1995年に誕生し、パソコンやスマホ、銀行のシステムなど、さまざまな場所で活用されています。

Javaの大きな特徴は、「Write Once, Run Anywhere(一度書けば、どこでも動く)」として知られている通り、一度作ったプログラムをどんな環境でも動かせることです。
パソコンだけでなく、スマホやゲーム機など、さまざまな機器で動作するため、多くの開発現場で使われています。

また、Javaは長年改良が続けられており、安全性が高く、安定して動作するのも強みです。そのため、銀行や大企業の業務システムなど、重要なデータを扱う場面でも信頼されています。さらに、Javaを使えるエンジニアの需要は高く、就職や転職、副業のチャンスが多いことも魅力です。特に、Androidアプリの開発にJavaがよく使われるため、スマホアプリを作りたい人にも向いています。

長い歴史がありながら、今でも多くの企業や開発者に支持されているJavaは、初心者にも学びやすく、実用的なプログラミング言語です。これからプログラミングを学びたい人にとって、将来の仕事にも役立つ選択肢のひとつと言えるでしょう。

Javaの基本文法の習得には3か月(250〜400時間程度)、実務レベルでの開発スキルを身につけるには6か月以上(500〜800時間程度)の学習が必要です。

HTMLやCSS:WEBサイトの開発に必須の言語

HTMLやCSSの特徴と習得期間

【特徴】
・WEBページを作る上で必須の言語
・HTMLはWebページの骨組みを作り、CSSはその見た目を整える役割

【習得期間】
1~2か月(80~150時間)程度

HTMLとCSSは、Webサイトを作るために欠かせない言語です。
簡単に言うと、HTMLはWebページの骨組みを作る役割があり、CSSはその見た目を整える役割を持っています。

HTMLは「見出し」「文章」「画像」「リンク」など、ページに表示する内容を決めるもの。一方で、CSSは「文字の色や大きさ」「背景のデザイン」「レイアウトの配置」などを設定し、デザインをきれいに仕上げます。この2つを組み合わせることで、見やすくデザインされたWebサイトを作ることができます。

HTMLとCSSの最大の特徴は、初心者でも学びやすいことです。専門的な知識がなくても、簡単なコードを書くだけでWebページを作ることができ、プログラミングの入門としても人気があります。また、Webサイトの作成だけでなく、スマホアプリのデザインやブログのカスタマイズなど、幅広い分野で活用されています。

HTMLとCSSはWebサイトの構造やデザインを作るための言語で、1〜2か月程度(80〜150時間)程度で習得可能です。。

JavaScript:アプリ制作に欠かせない言語

JavaScriptの特徴と習得期間

【特徴】
・Javaとはまったくの別物
・Webサイトに動き(アニメーション)をつけられる
・ライブラリやフレームワークが豊富
・ブラウザだけで実行できる

【習得期間】
基本的な文法の理解:2~3か月(150~250時間)程度
実用レベル:6か月(400~600時間)程度

JavaScriptは、Webサイトに動きをつけるためのプログラミング言語です。
例えば、ボタンをクリックするとメニューが開く、スクロールすると画面のデザインが変わる、フォームに入力した情報を自動でチェックするなど、Webページをより便利でインタラクティブにする役割を持っています

JavaScriptの最大の特徴は、Webブラウザがあればすぐに使えることです。特別なソフトをインストールしなくても、Google ChromeやSafariなどのブラウザ上で動作するため、初心者でも手軽に学ぶことができます。また、HTMLやCSSと組み合わせることで、より魅力的なWebサイトを作ることが可能になります。
さらに、JavaScriptはWebサイトだけでなく、スマホアプリやゲーム、デスクトップアプリの開発にも活用されています。最近では、AIやデータ分析の分野でもJavaScriptを活用するケースが増えており、その用途はどんどん広がっています。

また、JavaScriptを使えるエンジニアの需要は高く、Web開発の現場では欠かせない技術のひとつです。そのため、JavaScriptを学ぶことで、就職や転職、副業などのチャンスも増える可能性があります。
初心者でも学びやすく、実用性が高いJavaScriptは、Web開発を始めたい人や、プログラミングに興味がある人にとって、非常に役立つ言語と言えるでしょう。

JavaScriptの基礎を理解するのに2〜3か月(150〜250時間)程度、応用できるレベルになるには半年程度(400〜600時間)程度の学習が必要です。

プログラミング初心者が学習を継続するためのコツ

プログラミングを学ぶ目的を明確にする

プログラミングを学ぶ上で、最も大切なのは「なぜ学ぶのか?」という目的をはっきりさせることです。
単に「エンジニアになりたい」「稼げる仕事をしたい」という漠然とした理由では、途中でモチベーションが下がることもあります。
たとえば、「AIを活用したアプリを作りたい」「自分のWebサイトを作れるようになりたい」「ゲーム開発に挑戦したい」といった具体的な目標を持つことで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
また、目標を細かく設定し、達成感を得ながら進めることも継続のカギになります。

何のためにプログラミングを学ぶのか明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。

目標は徐々に上げる

最初から難易度の高い目標に挑戦しようとすると、挫折する可能性が高くなります。まずは簡単な課題から始めて、成功体験を積みながら少しずつ難易度を上げていくことが重要です。
たとえば、最初は「変数や関数を理解する」→「簡単な計算プログラムを作る」→「Webサイトを作る」といったように、段階的に学習を進めましょう
難易度を少しずつ上げることで、達成感を得ながらスキルを磨くことができます。また、目標をクリアするたびに、自分へのご褒美を設定するのもモチベーション維持に役立ちます。

最初から難易度の高い目標を設定せず、段階的に学習を進めることで継続しやすくなります。

短期間で習得しようとしない

プログラミングは一朝一夕で身につくものではありません。短期間で習得しようと無理をすると、途中で行き詰まり、挫折してしまう可能性が高まります
特に初心者の場合、基礎をしっかり固めることが重要です。毎日少しずつでも継続して学習することで、確実にスキルが向上します。1日30分~1時間でも学習を続けることで、長期的に大きな成果を得ることができます。また、焦らずに自分のペースで学習し、分からない部分があれば一旦立ち止まって復習することも大切です。

プログラミングは一朝一夕で習得できるものではないため、焦らずコツコツ学ぶことが大切です。

プログラミングスクールに通う

独学が難しいと感じる場合は、プログラミングスクールを活用するのも一つの方法です。
スクールでは、講師から直接指導を受けられるため、分からない点をすぐに解決でき、学習の効率が上がります。また、カリキュラムが体系的に組まれているため、必要な知識を順序よく学ぶことが可能です

さらに、スクールには同じ目標を持つ仲間がいるため、モチベーションを維持しやすくなります。オンラインスクールも充実しているので、時間や場所を選ばず学習を進められるメリットもあります。
ただし、スクール選びは慎重に行い、自分の目的に合ったカリキュラムを提供しているかを事前に確認することが大切です。

独学が難しいと感じる場合は、プログラミングスクールを活用するのも一つの方法です。

まとめ

プログラミングの習得期間は、学ぶ言語や目指すレベルによって異なります。
独学でも習得可能ですが、継続的に学習を続けることが重要です。目的を明確にし、焦らずにスキルを磨いていきましょう。

この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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