プログラミング言語とは？主要な5つの言語とそれぞれで出来ることを解説

プログラミング言語にはさまざまな種類があり、種類ごとに用途や使用方法は異なります。
専門的な分野であることから、苦手意識をもっている人もいることでしょう。
そこで本記事では以下を紹介していきます。

• プログラミング言語でできること
• 主要なプログラミング言語
• プログラミング言語の選び方

プログラミング言語の全体像を理解し、応用編につなげていきたい人はぜひ参考にしてください。

プログラミング言語とは

プログラミング言語は、コンピュータに対してタスクや処理を指示するために使用される形式化された言語です。
少し砕けた言い方をすると、人間とコンピュータのコミュニケーションを可能にする役割を果たします。
プログラミング言語は、特定の構文や文法ルールに従って記述されたプログラムコードを使用して、コンピュータに特定の動作を実行させることが可能です。
また、プログラミング言語には、さまざまな種類やタイプがあり、それぞれのプログラミング言語には、独自の構文、文法、制御構造、などがあります。
のちほど代表的なプログラミング言語の一部を紹介しますので、あわせてごお読みください。

プログラミング言語でできること

プログラミング言語でできることは次の通りです。

• ソフトウェア開発
• データ分析
• ゲーム開発

以下にて解説していきます。

ソフトウェア開発

HTML、CSS、JavaScriptを使用して動的なWebサイトやWebアプリケーションを作成することが可能です。
たとえば、モバイルアプリ開発する際には、 Java、Swift、Kotlinなどを使用し、iOSやAndroid向けのモバイルアプリケーションを作成します。
デスクトップアプリケーションの場合は、 C、C++、Java、Pythonなどを使用し、Windows、Macなどのデスクトップアプリケーションを作成することが可能です。

データ分析

PythonやRといったプログラミング言語を使用することでデータ収集や分析が可能です。具体的には、データの収集に加えて、クレンジング、分析、視覚化などを行えます。
また、MATLAB、Julia、Fortranなどを使用することで、数値シミュレーションや数学モデルの解析を行うことも可能です。データの収集からシミュレーションまで幅広く対応できるのもプログラミング言語の特徴と言えるでしょう。

ゲーム開発

Unity、Unreal Engineなどのフレームワークを使用することで、3Dや2Dゲームを作成することも可能です。
また、ゲーム開発では、C#やC++を使用し、ゲームのロジックや物理エンジンを実装することも求められます。
ゲーム開発に興味がある人は、初心者でも簡単にゲーム開発の基礎を学べるスクラッチ(Scratch)を活用しましょう。

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主要なプログラミング言語の種類

よく使用される主要なプログラミング言語は次の通りです。

• Java
• Ruby
• PHP
• Python
• JavaScript

以下にて詳しく解説します。

Java

Javaは、オブジェクト指向プログラミング言語であり、1995年にサン・マイクロシステムズ（現在のオラクル）によって開発されました。Javaは、さまざまなプラットフォーム上で動作することができる汎用プログラミング言語であるため人気が高く、大規模システムの開発などで広く使用されています。
Javaは「一度書けばどこでも実行可能」というコンセプトを持ち、プラットフォームの独立性が高い特徴があります。そういった点が汎用性の高さにつながっていると言えるでしょう。
また、Javaはオブジェクト指向プログラミング（OOP）の概念に基づいているため、クラスやオブジェクトの概念を活用し、データとその操作をまとめて扱うことが可能です。
これにより、再利用性が高くメンテナンス性に優れたコードを記述できます。
さらにJavaはセキュリティに重点を置いて設計されているため、信頼性の高いアプリケーションの開発も可能です。

Ruby

Rubyは、まつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語です。Rubyはシンプルで読みやすい構文を持ち、プログラミングの楽しさや生産性を重視して設計されています。
Rubyの構文は非常にシンプルで読みやすく、自然言語に近い表現をすることができます。これにより、初心者でも理解しやすく、素早くコードを書くことが可能になります。
また、Rubyは非常に柔軟な言語であるため、さまざまなスタイルやアプローチでプログラミングを行えます。
このように、Rubyの特徴的な点は、可読性と表現力の高さ、柔軟性などにあります。これらの特徴により、開発者は生産性を向上させながら効率的にコードを書くことが可能です。

PHP

PHPは、Hypertext Preprocessor（リッチテキストプリプロセッサ）の略称であり、Web開発に特化したスクリプト言語です。PHPは1994年にリーダス・ラスムス氏によって開発され、現在では広く使用されています。
PHPはサーバーサイドで動作するプログラミング言語です。クライアントからのリクエストをサーバーで処理し、動的なWebページを生成できます。HTMLとの組み合わせにより、データベースとの連携やフォームの処理などを容易に行うことも可能です。
また、PHPの構文はシンプルで読みやすく、他のプログラミング言語に比べて学習コストが比較的低いとされています。そのため、初心者でも比較的短期間でPHPを始めることができるでしょう。

Python

Python（パイソン）は、汎用のプログラミング言語であり、クリーンで読みやすい構文をもつことで知られています。
Guido van Rossum（グイド・ヴァン・ロッサム）氏によって開発され、1991年にリリースされました。
Pythonの構文はシンプルであり、自然言語に近い表現をすることができます。インデントによるブロック構造を採用しており、可読性が高いコードを書くことができる点も特徴の一つです。
このように、Pythonは学習しやすく、読みやすい構文を持つため、初心者にとっても人気のある言語です。ライブラリやフレームワークのサポートも豊富なため、さまざまなプロジェクトや用途に活用できるでしょう。

JavaScript

JavaScript（ジャバスクリプト）は、Webページ上で動的なコンテンツを作成する際によく用いられるプログラミング言語です。
Webブラウザ上で動作することが主な特徴であり、クライアントサイドでの処理に利用されます。JavaScriptは1995年に開発され、現在ではWeb開発において広く使用されています。
JavaScriptは主に、Webブラウザ上で動作するクライアントサイドのプログラミング言語です。
Webページの要素を制御したり、ユーザーが望むアクションを実現したりするために使用されます。
JavaScriptを使用することで、Webページに動的な要素を追加できます。たとえば、フォームの設計、ユーザーの入力に応じた表示の変更、要素の追加や削除などが可能です。
また、JavaScriptでは、ユーザーのアクション（マウスの移動、キーボード入力など）のアクションに対して処理を実行することもできます。
このように、JavaScriptはWeb開発において重要な役割を果たしており、動的なコンテンツの作成に不可欠な言語です。

自分に適したプログラミング言語の選び方

自分に適したプログラミング言語の選び方は次の通りです。

• どのようなプロジェクトに参加したいか
• これまでの経験を活かせるか
• 個人的に魅力を感じるか

以下にて詳しく見ていきましょう。

どのようなプロジェクトに参加したいか

最初に、何を達成したいのか、どのようなプロジェクトに取り組むのかを明確にしましょう。Web開発、デスクトップアプリケーション、データ分析、機械学習など、異なる目的には異なる言語が適しているためです。
将来的に就きたい仕事などからイメージしてみるとよいでしょう。

これまでの経験を活かせるか

すでにプログラミングの経験がある場合は、それを活かすことができる言語を選んでもよいでしょう。
その際は、学習に時間や予算を割けるかどうかを考慮することが大切です。
初心者向けの言語や豊富な学習リソースが利用可能な言語を検討してみてください。
未経験からはじめる場合は、無料で利用できるスクラッチを活用してみるとよいでしょう。

個人的に魅力を感じるか

個人的な好みや興味も考慮に入れましょう。個人的に興味がもてるものでなければ学習を長続きさせるのが難しいためです。
特定の言語に魅力を感じるか、他の開発者と協力できるかなど、自分自身が楽しみながら取り組める言語を選ぶとよいでしょう。

さいごに

本記事では「主要なプログラミング言語」「プログラミング言語の選び方」などを紹介しました。
プログラミング言語にはさまざま種類があるため、自分に合った言語を探すのも一苦労です。とくにプログラミング言語に触れたことがない人はイメージすることも難しいでしょう。
「プログラミング言語に触れたことがない」という人は、初心者でも簡単に使用できる「スクラッチ」というビジュアルプログラミング言語を活用してみるとよいでしょう。