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IT起業家たちの子ども時代をのぞいてみよう! スティーブ・ジョブズ編

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故人となっても、なお愛され続けるスティーブ・ジョブズ、スペースXとテスラのCEOを務めるイーロン・マスクなど、起業家には魅力的な人が多く、話題には事欠きません。
起こした会社が数年で大成功をおさめた彼らは、どんな子ども時代を過ごしていたのでしょうか。

子ども時代をのぞいてみました。

1. 起業家たちの変遷

1.1. 時代とともに移り変わる産業

2016年に出版され話題となった本に「サピエンス全史」があります。私たちホモ・サピエンスが、どのように地球上の食物連鎖の頂点に立つことができたのか、壮大でありながらわかりやすく検証・考察されています。
ホモ・サピエンスは、狩猟から農業へ、やがて科学革命を起こします。18世紀後半に始まった産業革命以降はエジソンやライト兄弟など、イノベーションを起こす人が子どもたちの憧れとなり、たくさんの伝記が出版されました。

皆さんも小さい頃に読んだ記憶があるのではないでしょうか。時代とともに産業も移り変わり、インターネットの普及以降は瞬く間にIT起業家たちが時代の寵児となりました。

1.2. 自分で自分の人生を選びとる時代

高度経済成長期のような時代が過ぎた今、自分の人生は与えられるものではなく、自分で選んでいくという「生きる力」を、文部科学省は学習指導要領に盛り込んでいます。
時代の寵児、IT起業家たちは小さい頃から特別だったのでしょうか。それとも何か、きっかけとなるような出来事や人物との出会いがあったのでしょうか。
自分の道を切り開いていく力を自然と身につけられるヒントが、起業家たちの幼年期に隠されているかもしれません。

1.3. スタートアップ支援

国は、社会的なインパクトのある新事業を創出する企業家やスタートアップを推進するさまざまな取り組みをしています。
次世代を担う若者をシリコンバレーへ派遣したり、支援のための予算を組んだり、賞を設けるなど、起業しやすい環境が整っています。

1.4. 藤井七段と同世代の起業家たち

2018年4月から高校に進学した15歳の棋士、藤井聡太さんの活躍ぶりが話題となっていますが、同世代の若き起業家たちをご紹介します。

  • (1)フィンテックのスタートアップ、ワンファイナンシャル株式会社CEO山内奏人さん
    現在18歳の現役高校生の山内さんは、16歳で起業しました。6歳のときにお父さんからもらったパソコンがきっかけでプログラミングに熱中し、図書館から借りた本でC++を独学、12歳で「中高生国際Rubyプログラムコンテスト」に最年少での最優秀賞を受賞しました。小さい頃から夢中するタイプで、幼稚園の頃は昆虫好きだったようです。
  • (2)次世代ロボット「HACO」を開発中の株式会社Yoki代表、東出風馬さん
    中学時代の東出さんは、学校に馴染めず、息苦しさを感じていました。幼い頃からものづくりが好きで中学の学園祭で紙のグライダーをキット化して販売したところ、あっという間に50機ほど売れました。また、買った人からはうれしい感想をもらえたことも自信になりました。パーツを集めてつくれる付録付き雑誌のロボットが高価だったため、自分でつくってみようと始めたのが、ロボット開発の原点です。東出さんが14歳のとき、影響を受けたのがスティーブ・ジョブズの名言集の「好きなことを仕事にしていく」という生き方でした。

2. IT起業家たちの子ども時代をのぞいてみよう! スティーブ・ジョブズ編

黒いタートルネックにジーンズ、スニーカーがスティーブ・ジョブズのトレードマークです。毎日の洋服選びに時間をかけたくないジョブズの合理性を垣間見ることができます。
ジョブズは、1955年2月にアメリカのサンフランシスコに生まれました。母親の両親が結婚を反対したため、生まれる前から養子に出されることが決まっていました。養子として迎え入れたジョブズ夫妻は2年後には妹となるパティも引き取り、裕福ではないが温かい家庭環境でスティーブ・ジョブズは育ちました。
小さい頃のスティーブは賢かったものの、いたずら好きで手の掛かる子どもでした。ヘアピンに電気が通るか知りたくて、コンセントにヘアピンを差し込み感電したこともありました。手の掛かるスティーブに、養子という負い目もあったのか、ジョブズ夫妻は欲しがるものを買い与え、甘やかして育ててしまいました。
のちにジョブズの自己中心的だと批判される性格は、泣けば何でも買ってもらえた幼少期が影響していたのではないかといわれています。

小学校でのジョブズは、興味のない授業は「時間の無駄」と考え、全く興味を示しませんでした。ジョブズにとっては小学校の授業は簡単すぎて退屈だったのかもしれません。授業中に花火をするなど、数多くの武勇伝が残っています。
そんなジョブズの転機となったのは、小学4年の時の女性教師、イモジーン・ヒルに出会ったことでした。ヒル先生は、うまくやる気を出させ、ジョブズはうながされるまま勉強に打ち込みました。あっという間に成績は上昇し、6年生への飛び級が決まりました。後年ジョブズは「ヒル先生やその他の恩師に出会わなければ、間違いなく刑務所に入るはめになっていただろう」と語っています。
ジョブズは内向的な性格でスポーツにも興味がなかったため、友だちも少なかったようです。当時シリコンバレーに近い場所に暮らしていたため、近所にはエレクトロニクスメーカーのエンジニアがたくさん住んでいましたが、週末になると彼らはガレージでさまざまな発明や実験をしていました。

そんな環境で育ったジョブズがエレクトロニクスに興味をもったのは、とても自然なことだったのかもしれません。ジョブズは、コンピュータの魅力にはまり込んでいくのです。

まとめ

スティーブ・ジョブズの子ども時代を探ってみましたが、いかがでしたか。エキセントリックな性格ゆえ、創業した会社Appleから一度は追放されましたが、その経験を生かしジョブズは変わり、再びAppleに返り咲きます。

そして、iMac、iPod、iPhoneと次々にヒット商品を世に送り出し、Appleを揺るぎない世界有数の企業にしました。ジョブズの子ども時代には「生きる力」を磨くヒントがたくさん詰まっているのではないでしょうか。

この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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