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エリクソンの発達段階とは?親が8つの発達段階を理解するべき理由



エリクソンの発達段階とは、エリクソンの心理学者が提唱した発達心理学の理論です。
本記事では、「エリクソンの発達段階とは何か」「なぜ親がエリクソンの発達段階を理解しておくべきなのか」という点を軸に、8つの発達段階を詳しく解説していきます。
まずはエリクソンの発達段階について理解していきましょう。

エリクソンの発達段階とは

エリクソンの発達段階とは、ドイツ生まれの心理学者であるエリク・エリクソンが提唱した発達心理学の理論です。
エリクソンの理論では、人間が生涯を通じて発達し、成長していく過程において、異なる課題や危機が現れると考えられています。
では、なぜこの発達段階を親が理解しておく必要があるのでしょうか。以下にて解説します。

エリクソンの発達段階を理解しておくべき理由

親がエリクソンの発達段階を理解しておくべき理由は次の通りです。

【理由1.子どもの成長を理解するため】
エリクソンの発達段階は、人間が生涯を通じて経験する課題や成長の過程を示しています。親がこれらの段階を理解することで、子どもがどのような発達過程を経ているのかを理解できます。

【理由2.適切なサポートを提供するため】
各段階で子どもが直面する課題や危機には適切な対応が求められます。親がエリクソンの発達段階を理解することで、子どもが現在どのような成長段階にあるのかを把握し、適切なサポートを提供できます。

【理由3.肯定的な発達環境を構築するため】
エリクソンは、親が子どもの成長に必要な環境を提供することが重要だと説いています。たとえば、幼児期には信頼関係を築くことが大切であり、学童期には主体性を促すことが求められます。親が適切な環境を構築することで、子どもの健全な発達を支援できるでしょう。

【理由4.子どもの行動や感情を理解するため】
エリクソンの発達段階は、子どもの行動や感情に影響を与える要因を理解するのに役立ちます。たとえば、学齢期の子どもが探求心を持って活動するのは、自律性の発達の一環として理解できます。親がこれらの背後にある要因を理解することで、子どもの行動や感情をより良く理解できます。

このように、親がエリクソンの発達段階を理解することで、子どもの成長や発達をより良くサポートし、健全かつ心理的な発達を促進することができるのです。

エリクソンの発達段階は8段階に分けられる

エリクソンの発達段階は以下の8段階に分けられます。

  • 乳児期(0〜1歳半)
  • 幼児前期(1歳半~4歳)
  • 幼児後期(4歳~6歳)
  • 学童期(6歳~12歳)
  • 青年期(12歳~20歳)
  • 成人期(20〜40歳)
  • 壮年期(40〜65歳)
  • 老年期(65歳〜)

以下では、それぞれの時期の特徴と親が把握しておくべき課題を紹介していきます。

1.乳児期(0〜18ヵ月)

【特徴】
親による愛情と心身のケアにより、基本的な信頼感が育まれます。乳児期においては子どもが適切なケアを受け取り、信頼や安定感を発展させることが重要です。

【課題】
子どもがもつ不安や不満の感情を(主に母親が)取り除き、子どもとの信頼関係を築くこと。

2.幼児前期(18ヵ月~3歳)

【特徴】
自己決定を行い、身の回りのことに対して主体的に取り組む自立心が育まれます。一方で、自己の行動や能力に対して否定的な感情(羞恥感や疑念)が発生することもあります。

【課題】
子ども自身がもつ意欲や自律心の発達をサポートすること。

3.幼児後期(4歳~5歳)

【特徴】
乳児後期では新しいおもちゃや遊びに積極的に取り組む意欲が強まります。一方で、自分の行動に対して罪悪感を抱く子どももいます。

【課題】
探求心や好奇心を適切に煽り、子ども自身と社会の理解をサポートすること。

4.学童期(6歳~11歳)

【特徴】
学童期とは、小学校に入学した後の5~6年の時期を指します。この時期では、学業やスポーツなどで成果を上げることにより、自己肯定感と自尊心を高める子どもが増えます。一方で、成功に到達できなかったり、比較されることで劣等感を抱く子どももいます。

【課題】
学校の授業や習い事に取り組むことを通じて、努力と勉強の大切さを認識させること。学童期では、社会生活をするうえで重要な非認知能力の育成にもつながるプログラミング教室がおすすめです。

5.青年期(12歳~19歳)

【特徴】
子ども自身や社会とのつながりを模索し、職業や価値観などについて自己理解を深めます。役割の選択やアイデンティティの形成が進む一方で、自己を見失ったり、役割の混乱を経験することもあります。

【課題】
子ども自身のアイデンティティを見つけることや個性を確立をサポートすること。

6.成人期(20〜39歳)

【特徴】
成人期では、愛情と信頼に基づく健全なパートナーシップ、そして友情などを形成します。一方で、他者との親密さを見出せずに孤立感を抱くこともあります。

【課題】
他者と親密な関係を築き、他者とのつながりを探求すること。

7.壮年期(40〜64歳)

【特徴】
家族や社会への貢献やキャリアの発展に重点を置きます。積極的に活動し、意義あることを成し遂げることが生産性を感じるポイントです。逆に「このままでいいのか?」という停滞感や目的意識の欠如が感じられる場合もあります。

【課題】
次世代に対する貢献や社会への責任を果たすこと。

8.老年期(65歳〜)

【特徴】
人生の過去を肯定的に受け入れ、満足と達成感を持ちます。これにより、満足のある後半生を送ることができます。一方で、未解決の課題や後悔がある場合には絶望感が現れることもあるでしょう。

【課題】
人生を振り返り、自身の経験や選択に納得し、受け入れること。

学童期にプログラミング学習を始めるメリット

学童期にプログラミング学習を始めるメリットは次の通りです。

【メリット1:論理的思考が発達する】
プログラミングは論理的な思考を養うのに適しています。プログラムを組む際には、順序や条件、ループなどの論理的な構造を考える必要があるためです。これにより、学童期のうちから論理的思考力が発達し、問題解決能力が向上します。

【メリット2:創造性が育つ】
プログラミングはパソコンを使った創造的な遊びでもあります。学童期の子どもたちにプログラミングを学ばせることで、アプリケーションやゲームを自分で作成するなど、自己表現やアイディアの育成につながります。

【メリット3:コンピュータリテラシーの獲得】
現代社会では情報技術が重要な役割を果たしています。学童期からプログラミングを学ぶことで、コンピュータリテラシーを身につけ、テクノロジーによる情報処理力を早期に身につけることが可能です。

【メリット4:グローバルな視野の拡大】
プログラミングは国際的な共通言語として使われており、世界中で活躍するプログラマーやエンジニアとコミュニケーションをとることができます。学童期からプログラミングを学ぶことで、グローバルな視野を持つことができます。

【メリット5:将来就く職業への準備】
現代の社会ではプログラマーやエンジニアといったテクノロジー関連の職業が重要視されています。学童期からプログラミングを学ぶことで、将来の職業に向けて準備を始めることもできるでしょう。

これらのメリットからわかるように、学童期にプログラミング学習を始めることは、子どもたちの学びや成長に多くの恩恵をもたらします。

まとめ

本記事では「エリクソンの発達段階を親が理解するべき理由」「8段階に分けたエリクソンの発達段階」などを紹介しました。
エリクソンの発達段階を理解することは、子どもの成長や能力の育成などにつながります。
とくにさまざまなスキルが急速に育つ学童期では、どのようにして子どもをサポートするのかは重要になります。エリクソンの発達段階を理解し、子どもに合った適切なサポートを実施しましょう。

この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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