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ITエンジニアにとって必要な学習科目って?学歴はどこまで必要!?



 こんにちは!ITエンジニアをしながら小学3年男児を育てているMikiです!

先日、ソニー生命が2017年に行なった中高生向けアンケート結果が発表されていましたが、その内容を見てびっくり!将来なりたい職業のトップが、なんと男子中学生・男子高校生共に「ITエンジニア・プログラマー」だったんです!



ソニー生命調べ

かつてはスポーツ選手なんかが子供の人気職業の花形だったのに、今の子供たちはIT時代の到来を敏感に感じ取っているんですね~。

そんな背景もあり、最近よく中高生のママから「ITエンジニアを目指すには何の科目に力を入れればいいの?」「どんな学校の出身者が多いの?」と聞かれることが多いです。そこで今回は、私がITの現場で感じた学歴や学習の必要性についてお話します!

ところで、ITエンジニアとプログラマーって何が違うの?

本題に入る前に、冒頭で出てきた「ITエンジニア・プログラマー」という言葉に「ん?この2つって何が違うの?」と感じた方がいらっしゃるかもしれないのでまずはこれらの言葉の説明から。

ITエンジニアとは、簡単に言えばIT関連のシステムやアプリを開発する上で「どんなものを作るか」から検討・設計し、総合的に管理する職業で、システムエンジニア(SE)などとも呼ばれます。それに対してプログラマーとはその名の通り、「プログラミングをする」職業。よく例えられるのが、「建築士」と「大工」のような関係です。

ただ、厳密に職業として「ITエンジニア」と「プログラマー」が分かれているわけではなく、一人の人間が初期検討・設計からプログラミング、試験まで一通りこなす場合もあります。また、新入社員のうちはプログラマーとして作業を行い、実績を重ねた後にSEとして上流工程から参加させていくステップアップ方式をとる企業も。

つまり、将来IT関連の職を目指す場合、どちらの職業にしても、歩む進路はあまり変わらないと思っていただいて差支えないと思います。

現場から見るITエンジニアの経歴

それでは、ITエンジニア職に就いている人はどのような学歴を持つ人が多いのでしょうか?

情報処理推進機構が発行した「IT人材白書2017」によると、「IT企業IT技術者の最終学歴」のアンケートにおいて、最も多かったのは「大学卒(65.6)」でした。大学院卒も含めるとその割合は4分の3に上ります。

(情報処理推進機構「IT人材白書2017」より)

また、「IT企業IT技術者の最終学歴での専攻」というアンケートでは、トップは「情報系(38.9)」、次点は「工学系(情報系を除く)(14.9)」とあります。

(情報処理推進機構「IT人材白書2017」より)

これらを踏まえると、将来的にIT企業への就職を希望する場合、大学の情報系学部を卒業するのが一番の近道だと言えるでしょう。

私の勤めている中堅エンジニア会社でも、やっぱり大学の工学部(特に情報系学科)の卒業生が最も多いです。また、工学系の高専卒が若干名、工学系以外の理系学部の大学卒も若干名といった所。

学校で情報処理の基礎について既に学習済みであるという事は、IT企業にとって新人研修の期間が短くて済むなどメリットが多いんですよね。

とはいえ、採用時に学歴を問わない企業もありますし、自分で起業するなどのケースを考慮すると「学歴は必須ではない」とも思います。あくまで「近道」だという事を付け加えさせて下さい。

学校の授業は何を大事にすべき!?

ではITエンジニアを目指す場合、どんな科目を重点的に学習すれば良いのでしょうか?高校生になれば希望進路によって理系・文系に分かれるなど、ある程度の道筋が見えてきますが、子供がまだ小中学生の場合は何に力を入れるべきか悩みますよね

私がITエンジニア業に従事する中で思うのは、「小中学校の義務教育の内容は一通り出来たほうがいい!」ということ。

ただし、全科目完璧な「オール5」の成績を求めているわけではなく、基本的な内容は一通り理解できてほしい、その上で得意な科目はさらに伸ばしていってほしいと思うのです。

IT関連の職業で、国語や社会などのいわゆる文系科目は役に立つの?」という疑問がある方もいらっしゃると思いますので、ここは一つ小学校の各科目について「ITのこんな業務に役立ったよ!」というケースを挙げていきます!

なお、英語の重要性については、以前別の記事でお話しましたのでここでは割愛しますね。

①国語

「プログラミング」は機械への命令なのだから、人間同士のコミュニケーションツール「国語」は重要ではない?いえいえ、そんなことはありません!

どんなシステム、アプリ、Webサイト等を作るにしても、それらを使う「ユーザ」は人間なんです。画面に表示するメッセージ、取扱説明書など、正しい日本語が必要な場面は山ほどあります。

もし自宅のテレビが故障して、画面に「エラー。カスタマーセンターにうかがってください。」なんて微妙な敬語のメッセージが表示されたとしたら、「このメーカー大丈夫かしら」と不安になりますよね。商品の品質まで疑ってしまいそう

また、IT関連に限った話ではありませんが、ビジネスメールを出す際に誤字脱字だらけだったとしたら、顧客や上司からの信頼を損ないかねないですよね。

正しい日本語は社会人として必須!と、子供たちには是非認識してほしい所です。

②算数

コンピュータの内部では文字も絵も音楽も全てが01で数値化されて管理されています。

そのため算数はIT関連の職業において最も重要であるといっても過言ではありません。

例えば「画像の人物を美肌に変える」という命令ひとつにしても、コンピュータ内では膨大な計算が行われているんです。

ちなみに高校の数学の話になりますが、以前こんなブログが話題になったことがありました。

100の職業でどんな数学を使うのか1枚の表にまとめてみた」

IT関連の職業において数学がいかに重要であるかが一目で分かる表が載っていますので興味のある方は是非ご覧下さい!

③理科

何かに特化した専門的なITエンジニアを目指すなら、理科は特に重要!

例えば、宇宙関係なら天体、医療関係なら人体、自動車関係なら物理系の知識が必須になってきます。

エンジニア・プログラマーは、幅広いジャンルの仕事を受注するオールマイティなIT企業に所属する場合もあれば、特定の企業(自動車メーカー等)のIT部門に就職して専門的なシステムを作り続ける場合もあります。

「興味があること」はとことん突き詰めて勉強して、将来の職業につなげていってほしいですね!

④社会

社会も文系科目に分類されますが、IT関連の仕事では意外と地理的な基礎知識が必要な場面は多いです。

カーナビ関連、道路インフラ関連、航空・船舶システム等々

私、学生時代から地理が大の苦手だったんですが、最近道路インフラ関連の仕事に従事した際に「○○ジャンクションでエラー発生えっと○○市って何県だっけ!?」という非常に低レベルな発言で、同僚にお寒い目で見られました。一般常識レベルの知識はどんなお仕事にも必要です()

⑤図工、音楽、体育

これらは必ずしも必要ではありませんが、お子様が興味を示しているものがあれば切り捨てずに是非伸ばしていってほしいです。

これからの社会では全ての物事がITと融合していくことが想定されます。

例えばデジタルアート、デジタルミュージックなどは既に一般的に広く浸透していて、これからますます関連エンジニアの需要は高まっていくと予想されます。

芸術やスポーツなど興味がある事とITを同時に学ぶことで、将来の選択肢が広がることは間違いなさそうです!

あとがき

今回は学歴や各科目の重要性についてお話しましたが、子供が社会人になるまでの限られた時間で何もかもを会得するのは不可能、場合によっては取捨選択も必要になってくると思います。そんな時は、子供が「興味を示している」「夢中で学べる」物について、特に大切に育てていくのが良いのではないでしょうか。

「プログラミング」は「目的」ではなく「手段」。プログラミングが子供の夢の具現化を手助けするツールとなったら素敵ですよね!

それでは、またお会いしましょう!

 

(2023年5月追記)
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この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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