こんにちは!ITエンジニアと子育てをハイブリッドで進行中、Mikiです!
前回記事ではコンピュータの「スケジューリング」を参考にした家事効率化のご提案をさせていただきましたが、今回は別の角度から見たコンピュータのマルチタスクの進化と、家事への応用についてお話ししていきたいと思います。
コンピュータは物理的にも進化しまくっているんです!
前回紹介した「スケジューリング」によるマルチタスクにより、コンピュータは限られたリソースを有効活用することで複数の処理の同時進行が可能になったわけですが、実際はその仕組みだけで現在のサクサク快適なコンピュータが成り立っているわけではありません。コンピュータ内部の各要素(リソース)が物理的に進化しまくっていることも大きく影響しています。
1980年代のコンピュータと比べ、今のコンピュータはメモリの記憶量は100倍以上、コンピュータの頭脳ともいえるCPUの処理性能は1000倍以上に進化していると言われています。さらにCPUを実質2つ分を搭載したデュアルコアCPUなんかも主流になりつつあり、こうしたコンピュータの物理的な進化も、コンピュータが効率的に動作する基礎になっているんですね。
さて、これを私たちの家事に応用して…え!?人間はそんな数年で進化しないって!?…仰る通りです。ただ、その人間を取り巻く環境はここ数年で大きく変わってきているんです。家事を遂行するリソースは、人間だけじゃなくなってきていますよ!
家事も「別のモノ」に頼っちゃおう!
忙しい私たちを味方してくれる「モノ」や「サービス」が、昔と比べるとずいぶん進化していると思いませんか?
例えば、iRobot社のRoombaに代表されるお掃除ロボット!ボタン一つで掃除機がけをしてくれるなんて夢のよう!まだ階段や狭い隙間は対応できないのが残念ですが、ベッドの下など私たちでは掃除しにくい場所を掃除してくれるという利点も。
そして食器洗い乾燥機!スイッチ一つであの面倒な食器洗いを担当してくれるんですから、ありがたい話です。こちらも一度に洗える食器の量が限られるなど、まだまだ改善の余地はありそうですが、人の手では不可能な高温のお湯を使用することで油汚れがスッキリ落ちるなど、人間以上の成果を上げてくれる面もあるんです!
例に挙げた以外にも、これから世の中にはどんどん便利な家電が生まれてくることが予想できます。
「人がやれば30分もかからないことを機械で1時間以上かけてやるなんて無駄じゃない?」という声を聞くこともありますが、作業にどれくらいの時間がかかるかは問題じゃないんですよね。重要なのは「お母さん」という予定カツカツのリソースから毎日数十分の空き時間を確保できるということ!
また、Roombaのような家電は安いものではありませんので、「買うお金がもったいない」というご意見があるのもごもっとも。ただ、例えば家電によって節約できた20分を、毎日子供の勉強を見てあげる時間に使えば、子供を塾に通わせるコストを抑えられるかもしれないし、旦那にお弁当を作ることで昼食コストを削減できるかもしれない。時は金なり、長い目で見ると家電の購入金額以上のリターンが得られるかもしれませんよ!
とはいえ、今まで毎日やってきたやり方を一新するのって、ちょっと勇気が要りますよね…。今までのやり方を変える事を避け、「このままでいいや~」となってしまう心理を「現状維持バイアス」と呼ぶそうで、私はよく上司からこの言葉を投げかけられます。「今の技術なんて5年後には陳腐化するんだからどんどん新しいことを吸収しなさい!」とね。
家事や子供の教育についても同じで、新しくてより良い物を遠慮なく取り入れていく事が現代の多忙ママさん達の助けになるんじゃないかと思います。今のご時世に、毎日川で洗濯をしたり、薪を焚いて風呂を沸かしたりする必要は無くなったわけですから、「利便性の向上」は時代の自然な流れと言えると思います。
子供にお手伝い、させていますか?
ただ、やっぱり機械じゃなくて人手が欲しい!ってケースも多々ありますよね。夫が協力できるなら言う事なしですが、仕事で夜遅い場合なんかはちょっとお手伝いを頼みにくいということも…。
ならば、子供にお手伝いをさせてみてはいかがでしょう?
お勉強の時間を削らせるわけには…という考えもあるかと思いますが、お手伝いをさせると子供にもメリットがあるようなんです!
脳科学研究で有名な川島隆太博士の著書「元気な脳が君たちの未来をひらく」の中で、子供に料理をさせた時に脳の前頭前野が活発に活動し、脳の働きが良くなったという記述がありました。手順を考えたり、集中して手先を動かしたりすることが脳に良いらしいのです!子供に料理を手伝ってもらうことは「ママが助かる」+「子供の脳が発達する」の一石二鳥なんですね。
そしてもう一つ、私が考える「子供のお手伝い」の大きなメリットは、「誰かに手伝ってもらう」ことの大切さを子供に教える機会になるという点です。私が会社勤めをしていて思うのが、会社で出世している社員はみな共通して「一人で抱え込まない」という特徴があること。実社会では、一人で完結するお仕事というのは無きに等しく、複数の人間によって一つの商品、サービスを作り上げることがほとんど。そんな社会において、「うまく周囲を巻き込んで大きな課題をクリアする」スキルは必須といっていいと思います。
親である私たちが、子供に家事のお手伝いをお願いすることで、子供が「忙しいときはこんなふうに誰かの手を借りればいいんだ!」と気づくきっかけになれば、それは子供にとって大きな成長になるのではないでしょうか。
あとがき
子供にとって、ママが家事や仕事に追われて大変そうにしているよりも、にこにこ穏やかで「一緒に宿題しようか!」なんて声をかけてくれる余裕のあるママのほうが良いはず。今回の記事が、皆さんの生活に余裕を生み出すヒントになると幸いです!それではまた次回お会いしましょう!
「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。