2020年から小中学校で必修化となる「プログラミング」ですが、今のうちから子供に何をさせておけばよいのか、何を知っておけばいいのか分からず、色々と不安を感じている保護者の方もいるのではないでしょうか?
国語や算数といった教科は確かに私たちも学習した際に特別に感じることはなかったと思います。保護者の立場としては、新しいものを受け入れるのは少し身構えてしまいますが、現代のデジタルネイティブの子供達にとってはプログラミングも身近な存在となり、一般教養として学ぶ姿勢が重要な時代になりました。下記の記事で小島慶子さんも言っているように、色々なことを経験させるということは少なからずにお子さんの人生の選択肢を増やすことに繋がります。また、プログラミング・英語を学んだからそれ関係の仕事につかなければならないということもなく、一般教科と同じように考えておけば良いかと思います。
英語・プログラミングは21世紀の教養と言われ注目されていますが、早いうちから感覚として慣れさせ、子供に苦手意識をもたせないといった感覚は重要です。また、プログラミング学習を通して得られる思考力や忍耐力といった力は、どの分野を学習するのにも大切な力になってきます。このような情報を知っているのと知らないのでは新しい分野への考え方や向き合い方も変わってくるかと思うので、子供に良い学びを提供するためにも、保護者自身が知っていくということが今後の時代において大事になってくるのかもしれません。
ちょうど先日、AERAの誌面でタレント・エッセイストでもある小島慶子さんが同じ子をもつ一人の親として、英語とプログラミングの向き合い方について語っておりました。お子さんがいらっしゃる親御さんにとっては興味深い内容かと思いますのでぜひご覧ください。
<AERA 2016年10月31日号より>
“本誌10月31日号で特集された、小学生からの英語とプログラミング教育。どちらも「グローバル時代を生き抜く上で 必須!」と言われると、乗り遅れてはならないと親としても焦りますよね。 我が家では、子どもたちに 話をしました。この先学校で プログラミングについて勉強する機会があったら必ずやっておきたまえ。プログラミングって何だ?ということをかりそめにも知っているのと知らないのとでは大違いだから。もちろん、興味を持ったらどんどん勉強してプログラマーを目指すのもいいと思うが、たとえまるっきり興味をもてなくても、体験しておくことはとても大事だよ 、と。将来、プログラミングに携わる仕事をしている人とは必ず一緒に働くことになるのだから、何のことやらわかりませんというのは困るでしょう。
小学5年生の次男はちょうど最近、学校の授業で子ども向けのプログラミングのソフトを使い始め、素朴なゲームを作って楽しんでいます。横で眺めているとなかなか面白いです。画面上にいろんなタブのようなものが並んでおり、そのタブをいくつか組み合わせてユニットにすると、例えばボールがはずむとか、棒でそれを打ち返すとか、ある決まった動きを設定することができるのですね……ってこれを読んでいる専門家はあまりの無知ぶりにのけぞっているかもしれませんが、私としては、それまでまるで想像もつかなかったパソコン画面上の事象に、ある一定の仕組みが存在していることを体験できただけでも大発見でした。
次男は、遊びのつもりでコードを書いています。ゲームってこうやって作るのか!が彼にとって一つの「当たり前」になることが大事なのだろうなあと思います。いわば一般的な常識として。
英語とプログラミングと聞くとつい身構えてしまいますが、それで人並み以上の収入を得るレベルを目指す前に、常識程度には理解できることを目指すとすればいいのかなと思います。今の私たちには国語も算数も特別なものではないのですが、得手不得手はありますよね。英語やプログラミングもそれと同じようになっていくのでは。今まで特別なオプションだった教育が誰でも一通り受けられるものになるのはいいことでしょう。それを人並み以上の強みにできるかどうかは、本人次第ではないでしょうか。”
「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。