小学生・中学生向けプログラミング教材「デジタネ」編集部です。
小学校でプログラミング教育が始まりましたが、その理由をご存知ですか?
この記事では、小学校でのプログラミング教育の現状や、小学生のプログラミング教育の目的についてお話します。
さらに、年齢に応じたおすすめのプログラミング教材の紹介、家庭で取り組むべき学習のポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1. 小学生のプログラミング教育とは?
2. 小学生からのプログラミング教育が重要な理由
3. 【学年別】小学生向けおすすめプログラミング教材6選
4. 小学生がプログラミングを学ぶときのポイント
5. 小学生のプログラミング学習なら「デジタネ」
小学生のプログラミング教育とは?
2020年から小学生のプログラミング教育が義務化されました。
親としては実際に、小学校でどのようなプログラミング教育を受けているのか気になるのではないでしょうか。
ここでは、現在小学校で行われているプログラミング教育の概要を紹介します。授業内容や目的、期待されている効果などについて、わかりやすく解説していきます。
プログラミング教育は全学年対象
小学校では全学年を対象にプログラミング教育を実施しています。
ただし、プログラミング教育開始する学年やどんな方法を用いるのかは各小学校に委ねられており、統一された基準はありません。
文部科学省は新小学校学習指導要領に基づき、プログラミング教育の手引きや資料、研修教材などを提供しています。
プログラミングは他の教科と一体化
小学校でのプログラミング教育は、独立した教科としては扱われていません。国語、算数、体育などの既存の教科とは異なり、プログラミングには固定の授業時間が設けられていないということです。
代わりに、他の教科の授業でプログラミングの要素を取り入れる形で教育が行われています。
中学校では以前から数学の授業でプログラミングを扱ってきましたが、同様のアプローチで、小学校でも算数や理科の授業にプログラミングの概念を組み込んでいます。
「プログラミング的思考」の習得が目的
小学校のプログラミング授業の主な目的は、プログラミング言語の習得やプログラムの制作ではなく「プログラミング的思考」の育成に重点を置いています。
プログラミング的思考は、文部科学省によると以下のように定義されています。
プログラミング的思考とは
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力“
引用:文部科学省|小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について
わかりやすく要約すると、プログラミング的思考とは問題解決の道筋を明確にしながら進めていく思考法のことです。
この目的を達成するため、多くの小学校では以下のような学習方法を採用しています。
- おもちゃやゲームを活用した学習
- 日常生活の中でのアルゴリズム的な考え方の実践
- ビジュアルプログラミング言語を使った簡単な課題解決
これらの学習を通して、子どもたちは楽しみながらプログラミング的思考を身につけ、将来的により複雑な問題解決のための基礎力を養うことができます。
参考記事:文部科学省_小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について
小学生からのプログラミング教育が重要な理由
なぜ小学生の段階からプログラミング教育が重要視されているのでしょうか。
2020年からプログラミングが小学校で必修化されたことには、深い意味があります。ここでは、小学生がプログラミングを学ぶことの重要性と、その背景にある理由を詳しく解説します。
将来の役に立つ力が身に付く
プログラミング教育の重要性は、将来必要となる能力を育成できる点にあります。プログラミングを学ぶことで、以下のような力が身につきます。
- 論理的思考力=物事を論理的に考え、順序立てて組み立てる力
- 問題発見能力=うまくいかない時に、原因を特定し、分析する力
- 問題解決力=発見した問題に対して、効果的な解決策を見出す力
これらの能力は、学校の学習や日常生活のみならず、子どもたちが社会に出た後も役立ちます。プログラミングを通して身につけた力は、変化の激しい未来社会で柔軟に適応し、活躍するための土台となるでしょう。
精神面の発育・発達を促せる
プログラミング教育は、子どもたちの精神面の発育・発達に影響を与えます。
特に小学生の時期は、新しいことへのチャレンジを素直に受け入れられる貴重な期間です。この時期にプログラミングを通じて困難に立ち向かい成功する喜びを味わう経験は、子どもたちの自己肯定感を高めるよい機会となります。
年齢を重ねるにつれ失敗を恐れたり苦手なことを避けたりする傾向が強まるため、小学生のうちに前向きな経験を積むことが重要です。
参考記事:文部科学省_子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題
自学自習をする習慣を育める
小学生の段階でのプログラミング教育は、自学自習の習慣を育むことにつながります。
子どもたちはプログラミングを通じて目的を立て、それを達成するサイクルを自発的に回す経験を積みます。
そして、与えられた課題をこなすだけでは、本当の意味での成長は難しいものです。プログラミング教育の重要性は、自己成長の道を自ら開拓していくための基礎を身につけられる点にあります。
子どもたちが課題に直面したときに自ら解決策を探り、実践し、結果を検証するという自学自習のプロセスを体得できます。
パソコンスキルが身に付く
小学生がプログラミングを学ぶことで、自然とパソコンスキルが向上します。
プログラミングはパソコンを使う作業が中心なので、プログラミングの知識が身に付くのはもちろんですが、一度身に付けたら大人になってもずっと役に立つタイピングスキルや、パソコンの基本的な操作(ファイルの保存や管理、マウスの使い方など)が身に付きます。
ネットリテラシーが身に付く
プログラミング学習を通してネットリテラシー(=インターネットを安全かつ効果的に活用するための知識やスキル)を身に付けることができます。
プログラミングにはインターネットを利用して情報を収集したり、エラーメッセージの解決方法を検索したりする場面も多いため、子どもたちは自然とインターネットリテラシーも高めることができるでしょう。
【💡ネットリテラシーについての詳しい解説はこちらの記事で!】
【学年別】小学生向けおすすめプログラミング教材6選
小学生の発達段階は、学年によって大きく異なります。
そのため、プログラミング教育の方法や教材も、各学年の特性に合わせて選択することが重要です。
ここでは、低学年と高学年ごとに適したおすすめのプログラミング教材を紹介していきます。
低学年の小学生におすすめのプログラミング教材
低学年の小学生は、論理的思考力の基礎を養い、プログラミングの楽しさを体験できる教材が適しています。
以下におすすめの教材・言語を紹介します。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、MITメディアラボが開発したビジュアルプログラミング教材です。
あらかじめ指示が書かれているブロックを組み合わせてプログラムを作成できるため、低学年でも直感的に理解しやすく、プログラミングの基本的な概念を学ぶのに最適です。
アクションゲームやシューティングゲームなど幅広いジャンルのゲーム制作や、アニメーション作成などいろんなことができるので、低学年にもっともおすすめの教材といえます。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは、子ども向けに開発されたとてもシンプルなビジュアルプログラミング教材です。
自分で描いたキャラクターの動きや背景の変化など、アニメーションの要素を取り入れながらプログラミングを学べます。
操作や学習内容がとても簡単なので、特に小学1年生など年齢が低い子どもにおすすめです。
Springin’(スプリンギン)
Springin’は、日本で開発されたプログラミングアプリで、お絵描きツールによって描いたキャラクターや物を使ってゲームや絵本が作れます。
コーディングが一切不要で、機能を選ぶだけでゲームなどが作れるので、低学年全学年におすすめです。
また、作った作品を公開すると他のユーザーから「いいね」や「コメント」がもらえ、モチベーションアップに繋がります。そして、他のユーザーが作ったゲームで遊んだり、参考にして自分の作品に活かすこともできます。
高学年の小学生におすすめのプログラミング教材
高学年の小学生は、論理的思考力がさらに発達し、より複雑なプログラミングにチャレンジできる時期です。以下におすすめの教材を紹介します。
microbit(マイクロビット)
microbitは、イギリスのBBC(英国放送協会)が中心となり教育用に開発した小型のマイコンボードです。
このボードには、LED表示、ボタン操作、加速度センサーや磁気センサー、さらにはBluetoothを利用した無線通信機能など、多彩な機能が搭載されています。
学習方法としては、プログラムを組んでLEDで文字や模様を表示させたり、加速度センサーを使って傾きを検知し、ゲームのコントローラーにするなど、さまざまな活用法が考えられます。
子どもたちは、自分のアイデア次第でいろんなことに挑戦できるのが大きな魅力です。
マインクラフト
引用:マインクラフト公式サイト
マインクラフトは、自由に世界を作って遊べるサンドボックス型のゲームであり、子どもたちが楽しく遊びながらプログラミングの基本を学べる点が魅力です。
たとえば、ゲーム内で使う「コマンド」や「レッドストーン」というアイテムを通して、プログラミングの基本的な考える力を身につけることができます。
このように、マインクラフトは単なる遊びではなく、遊びの中でプログラミングの基本を楽しく学べる環境を提供してくれるので、勉強というよりも遊び感覚でプログラミングに触れる良い機会になります。
ロブロックス(RobloxStudio)
ロブロックスは、世界中で制作されたオリジナリティに溢れる無数のゲームを遊ぶことのできるプラットフォームです。
また、ロブロックス内で制作したオリジナルのゲームを公開できることが大きな特徴です。
ロブロックスではゲーム制作を通してプログラミングを学ぶのですが、ロブロックスのゲーム制作では「Roblox Studio」というツールを使用します。このツールには、ゲーム内に使う小物や建物などのテンプレートが豊富に用意されており、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でゲームを作ることができるので、初心者でも直感的・気軽にゲーム作りにチャレンジすることができます。
【💡Roblox Studioについての詳しい解説はこちらの記事で!】
さらに、もっと自由度の高いゲームを作りたい場合には、「Lua」というプログラミング言語を使って、より細かい動きや仕組みを自分でプログラムすることも可能です。これにより、遊び感覚でゲーム作りを楽しむうちに、自然とプログラミングのスキルも身につけることができるでしょう。
ゲームだと「ただ遊んでいるだけ」になってしまうのでは?
「マインクラフト」や「ロブロックス」と聞いて、「ゲームをするだけでは、ただ遊んでいるだけなのでは?」と心配される保護者の方も多いかもしれません。
たしかに、これらのゲームを通じてプログラミングを学んでいる様子を見ても、ただ遊んでいるように思えることもあるでしょう。
しかし、ゲームを取り入れたプログラミング教育には、「学習のハードルを下げる」「楽しく継続できる」という大きなメリットがあります。
さらに、そもそもゲーム自体が「論理的思考力」「問題解決能力」「創造力」を鍛える要素を持っているため、プログラミング学習との相性が非常に良いのです。
そのため、一見ただ遊んでいるように見えても、続けていくことで確実に力がついてきます。ぜひ温かく見守ってあげてください。
小学生がプログラミングを学ぶときのポイント
小学生の子どもにプログラミングを効果的に学んでもらうにはどうすれば良いでしょうか。
ここでは、小学生がプログラミングを学ぶ際のポイントを紹介します。
主体的に学ぶ環境を整える
まずは、子どもが主体的にプログラミングに取り組む環境を整えましょう。
小学生はいろいろなことに興味を持つので、プログラミングに関心が生まれなければ学ぶのを嫌がってしまいます。
ゲーム感覚で学べるプログラミング教材を用意するなどの工夫をして、自分から学びたいと思うよう促すことが大切です。
年齢に合わせた教材を選ぶ
小学生は、低学年と高学年では脳の発達状況に大きな違いがあるので、年齢に合わせて適切な教材を用意して学ばせることが重要です。
操作や思考内容が高度過ぎるとプログラミングが嫌いになる可能性が高くなりまし、逆に簡単すぎても物足りなさを感じてプログラミングの楽しさを見出せないままやめてしまうこともあります。
そのため、年齢や発達状況に合わせて適切な教材を選びましょう。
意欲を前向きにサポートする
小学生になると自我が芽生え、自分の興味や関心に没頭したいと思うようになります。この時期に、親が子どもの学習意欲を前向きに支えてあげることが大切です。
例えば、親自身もプログラミングに興味を持ち、一緒に学ぶ姿勢を見せることで、子どもの学習意欲を高められます。
また、親子で一緒にプログラミングの課題に取り組んだり、作品を共有したりするのもおすすめです。
子どもの頑張りを認め、励ますことでプログラミング学習を継続するモチベーションにつなげていきましょう。
小学生のプログラミング学習なら「デジタネ」
プログラミング教育が小学校で必修化されたことで、子どもたちのプログラミングスキル習得への関心が高まっています。
しかし、学校の授業だけでは十分な学習効果が得られない場合もあるでしょう。
そこで重要なのが、家庭での学習サポートです。学校の授業に加え、オンライン学習などを利用することで着実にプログラミングスキルを身につけられます。
そこで、小学生のプログラミング学習には、オンラインプログラミング教材の「デジタネ」をおすすめします。
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「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。