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最先端事例 イギリスの公立小学校のプログラミング教育
イギリスの教育委員会的な組織であるHaveringのDavid Smithさんのセミナーに行ってきました。
2014年から世界に先駆けて導入されたイギリスのプログラミング教育の導入に至る背景と、導入後の反応などを聞くとても貴重な機会でした。
まず、イギリスでは、2014年から世界に先駆けて小学校からのプログラミング教育を義務化しました。
導入の背景としては、ますます進むデジタル社会を生き抜いていかなければならない現代の子供たちが、デジタル社会とうまく付き合い、そして的確な判断をしていくためには、算数や理科などの基礎学習と同様にこれからの教育の核になるからだと述べられていました。
そして、プログラミング教育で培った基礎学習は、これからの世界を理解し、そして変革していく重要な役割を果たすであろうということも付け加えられていました。
まさに、至極納得の導入背景であり、それを迅速に実行したという事実がとても価値あることでありさすがだなと思うばかりです。
小学校からのプログラミング教育が義務化されるにあたって
ポイントになるのは、やはり教える側である教師の問題。
イギリスでも既存の先生方は、当然プログラミングやITには詳しくありません。しかし、Haveringでは、出版社とともに「SWITCHED ON」 という先生用の教材を製作し、生徒に自信を持って教えられるツールをいち早く準備しました。
SWITCHED ONを使いながら生徒に教えるプログラミングやITの
ことを先生方も学んでいきます。付属のDVDで職場や自宅で学んだり、年間5日間の研修期間で学んだりしているようです。
日本もイギリスも先生方は忙しいのですが、日本の先生方とは違い、生活指導などとは切り離しある程度教えることに特化できているイギリスの先生方だからこそ迅速に導入できたのかなという気はします。
そして、保護者の皆さんの反応は総じて良好とのことで、国民全体の理解度も日々高まっているようです。
これからのデジタル社会をを生き抜く上で非常に重要であり、
そして、論理的思考力も養うことができるプログラミング教育。
日本の将来を考えても、認知度が高まり早い段階で広く浸透していってほしいと思います。