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IT起業家たちの子ども時代をのぞいてみよう! イーロン・マスク編



IT起業家の子ども時代をのぞいてみよう!
3回目はイーロン・マスクをご紹介します。

マスクは宇宙開発を行う「スペースX」と電気自動車を開発する「テスラ」のCEOです。
つねに驚くような発表を行うマスクですが、2017年秋にはロケットで東京―ハワイ間を30分で結ぶという発表を行いました。
2022年以降を目指すとのことですが、度肝を抜くトピックでした。
現実となるかどうかは未来にならないとわかりませんが、夢があります。
また、マスクは2018年6月、タイの洞窟に少年たちが閉じ込められた事故でも、いち早く救済を表明し、すぐに現地に飛んでいます。

これほどの実行力であれば、小さい頃からスポーツ万能だったのでは、と想像するかもしれませんが、運動は苦手でした。

豊富なエピソードをもち、まるで映画の主人公のような人生を歩むイーロン・マスク。超人的でもありますが、意外な一面ももちあわせています。

1. 祖父から受け継いだDNA

その意外な一面とは、イーロン・マスクを語る上で欠かすことができない家族の存在です。
マスクの母方のルーツはアメリカにあります。型破りだった祖父はアメリカからカナダに移り住み、カイロプラクティックで大成功しました。
しかし、政治に不満を抱き、すべてを投げ売ると新天地である南アフリカへと渡ります。
そして診療所を開設、また成功し、たくさんのメイドたちが身の回りの世話をし、パーティーを盛大に行うような生活をしていました。
祖父は自家用飛行機を所有し、さまざまな場所にも旅しています。このことがマスクの人生に大きな影響を与えました。
父はエンジニアでこちらも事業で成功、大豪邸を建てています。
母は学生時代からモデルをしていたというスタイルと美貌、まるでおとぎ話のような環境に育っています。

ちなみに映画『アイアンマン』は、マスクをモデルにしたのではないかといわれていますが、真相は定かではありません。

2. 宇宙開発は民間主導に

そんなおとぎ話のような環境で育ったイーロン・マスクが目指しているのは、人類の火星移住です。
宇宙ビジネスへの参入は著名な起業家がこぞって行っており、マーク・ザッカーバーグ(Facebook CEO)やジェフ・ベゾス(Amazon CEO)、日本では堀江貴文さんなどが有名です。アメリカではいち早く、国としての方針転換や法整備を行い、民間主導で宇宙開発ができる環境を整備しています。
日本でも2016年に宇宙活動法などの成立を受け、民間、特にベンチャー企業が参入し始めました。堀江貴文さんが出資するベンチャー企業が2017年秋からロケットを打ち上げ、話題となりました。
スペースXはロケットの開発以外に、ロケットの再利用も行っています。ロケットの打ち上げには何百億という資金が必要ですが、再利用することによって大幅なコストダウンになり、スピード感をもって開発が進みます。
デジタル化が加速したことも宇宙ビジネスに関連しています。航空機や自動車の現在地の測定、スマートフォンからの位置情報などはGPS衛星から得られます。今後この分野の拡大が予想され、宇宙はもはや夢や希望を語るだけの場所ではなくなりました。地球のビジネスを考える上で切り離すことができないものとなっています。
それでは、イーロン・マスクの子ども時代をのぞいてみましょう。

3. 企業家たちの子ども時代をのぞいてみよう!イーロン・マスク編

イーロン・マスクは南アフリカ共和国・プレトリアに生まれました。
裕福な家庭に育ち、何から何まで黒人メイドに世話をしてもらう生活を送り、そして周囲に広がる大自然は生命力と美しさに満ちあふれていました。
兄弟は弟と妹の3人。マスクは6歳から、弟と2人で南アフリカ国内はもちろんのこと、世界各地を旅してまわり、全大陸を制覇しています。旅好き、冒険好きはこの頃から始まっていたのでしょう。
また、マスクは熱中すると自分の世界に没頭してしまう子どもでした。あまりにも集中しすぎるため、耳が聴こえないのではないか、と心配した両親が医師に相談し、アデノイドの手術を受けさせましたが、何も変わりませんでした。
何時間でも本を読みふけり、小学校の図書室も近所の図書館の本も読み尽くし、もっと本を入れてほしいとリクエストしたというのですから、あきれると同時に驚いてしまいます。読むものがなくなったので百科辞典を読み、そのせいでまるでAIのように歩く百科辞典と化しました。物知りなだけに人の誤りを訂正せずにはいられないため、神経を逆撫ですることが多く、いつもひとりぼっちでした。傍からみると社会性がない、変わり者に映っていたようです。そのようなことから小学生の頃からマスクはいじめられっ子でした。
また、順風満帆と思われていた一家ですが、マスクが9歳のときに両親が離婚してしまいます。子どもたちは全員母親に引き取られましたが、弟キンボルとイーロンの二人はのちに父親と一緒に暮らします。父親を慕っていたわけではなく、単に子ども全員が母親に引き取られたことが理不尽に感じたからでした。

そして、マスクが10歳のころ、衝撃的な出会いがあります。ショッピングモールで見かけたコンピュータに釘付けになり、父親にせがんで手に入れます。コンピュータにはプログラミング言語「BASIC」の手引書が付いていました。その手引書は6か月掛けて学べるものでしたが、マスクは一睡もせず3日間で終わらせます。12歳のときに開発したビデオゲーム「Blastar」のソースコードが業界専門誌に掲載されますが、当時の12歳の裁量をはるかに超えたものでした。ゲームは、現在の姿を髣髴(ほうふつ)させる、宇宙が舞台のSFものでした。
学校では相変わらずいじめられたり、転校したりしながら、興味をもったものをとことん突き詰める不屈さは変わりませんでした。

ほどなく、17歳の高校生のとき、カナダを目指し、新たな冒険が始まるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
超人的な実行力で次々と不可能を可能にしてしまうパワーには圧倒されっぱなしです。
マスクと同じように生きるには、何回生まれ変わればよいのでしょう。もっとも何度生まれ変わっても、マスクのように一つひとつを極めるのは常人のなせる業ではないかもしれません。
しかし、目標を掲げ、それに近づこうと、踏み出す第一歩はみな同じです。
これからもその「不屈の精神」から、イーロン・マスクは私たちにいろいろなものを見せてくれることでしょう。

参考文献
「イーロン・マスク 未来を創る男」 アシュリー・バンス著 斎藤栄一郎訳 講談社 2015年9月15日

民間宇宙開発促す宇宙活動法など2法が成立
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2016/11/20161110_02.htm

この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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