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親がITについて理解する

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2020年には小学校の必修科目となるプログラミング。確かにスマホ無しでの生活など考えられなくなった現代において、当然の流れといえるのかもしれません。となると、我が子にもしっかりとITやプログラミングを理解してほしいと思うのは当然ですよね。そのためには親としてもある程度は理解しておいた方が何かと便利です。今回は「プログラムやITとは縁もゆかりもない」という人に向けて、理解しておきたい事をご紹介してゆきます。

1. 親がITについて最低限理解しておきたい事

1.1.プログラミングは案外簡単

プログラムに一度も触れた事が無いという人にとって、プログラムというのは遠い外国の言葉のように感じられるものです。確かにそういった一面もあるのですが、そもそもプログラミングで一番大切な事は「やりたい事を明確にして、それをパソコンにきちんと伝える」という事です。

初対面の人に何かを説明する際、誤解を招かないよう、またきちんと伝わるように、できる限り理路整然と話しますよね。プログラミングもこれと同じようなもの。ただし人間と違いパソコンは融通が利かないため、確実に理路整然と伝えるという事が重要となってきます(そこを誤ると、プログラムがきちんと動かなかったり、予想外の動きをする事も)。

理路整然と考えるという事は、多かれ少なかれ日常生活で使う事です。これをしっかりと意識する事がプログラミングの第一歩目。「そんな事くらい問題ないよ」という人であれば、実際にプログラムを書くのはそれほど難しくありません。

1.2.「覚える」事は最低限、あとは「うまく調べる」事の方が重要

大人になり「新しく何かを覚える事がツラくなった…」という人は多いのではないでしょうか(もちろん私も然りです)。「覚えられない…」という事で何か新しい事を始めるのが、すごく高いハードルに感じられるものです。

プログラミングにしても、ITに関しても「覚える事が多そうだし、とても無理…」なんてお思いの皆様、ご安心ください。覚える事は必要最低限でOKです。それよりもむしろ「きちんと調べられる」という事の方が重要となってきます。そもそもIT技術は日々目まぐるしく進化しています。どこかのタイミングで覚えた事は、情報としてすぐに古くなってしまい、いつの間にか使えなくなるなんて事は日常茶飯事です。そうなるとやはり覚えるよりも調べる方が重要ですよね。

さてそれでは「きちんと調べる」ためにはどうすれば良いのでしょうか?IT関連の情報に関していえば下記3つのポイントを守るだけで必要としている情報に近づける可能性はグッと高まります。

1つめは「まずは公式サイトの情報をチェックする」という事です。何かしらの疑問をグーグルなどで検索しますと、個人のブログ・まとめサイト・質問サイト・匿名掲示板などなど、実に様々な情報がヒットします。そこはまさに玉石混合。素直に信じられるものもあれば、あまりあてにならないものもあるものです。それらをさんざん見て回ったあげく、実は公式サイトにきちんとした情報が載っていたなんて事はよくある話です。

2つめは「情報が書かれた年月日をチェックする」という事。あまりに古い情報ですと、すでに使えない解決方法などが書かれている事もしばしばです。基本的には最新の情報をチェックするようにしておきましょう。

そして3つめは「できる限り具体的かつ詳細に検索する」という事です。例えばエクセルなどのソフトを使っていて、何かしらのエラーメッセージが表示されたとします。その理由を知りたい場合、エラーメッセージだけで検索してもなかなか答えには行きつけません。エクセルのバージョンや使っているOSなどの情報と組み合わせ、具体的かつ詳細に検索する事で、答えへの道は拓けてくるものです。

実際にソフトウェアが作られる現場でも、みな常に何かを検索しながら作業しています。知らないという事は問題ではありません。常にきちんとした情報を得られるという事こそが重要なのです。

1.3. 子供のIT理解を手助けするには何が必要?

さて、親としてITやプログラミングについて一番気になる部分は「子供の理解を助けるのに何が必要なのか」という事ではないでしょうか。いくつかの観点から考えてゆきたいと思います。

まず勉強すべき教科について。ITというと理系というイメージが付きまといますが、実はあまり関係ありません。もちろん先端の技術開発などに関しては明らかに理系の分野なのですが、プログラムやITの概要を理解するという事に関しては、文系でも理系でもあまり関係ありません。IT技術を使いこなすには様々な発想が重要です。そこでは算数や国語だけでなく、美術の授業が役立つ事もあるはずですし、体育が役に立つ事だってあるはずです。得意・不得意はあるにせよ、満遍なく学ぶ事が重要なんです。

余談ですが、ITで財を成した人を見ていますと「IT技術を使って何を実現したいのか」がはっきりしている傾向にあるようです。洋服に特化した通販サイトや、スマホを使ったフリマサイトなどその典型ですよね。豊かな発想を生み出せるよう、様々な事へ興味を持つという事も大切そうです。そういった部分で親は協力できそうですよね。

続いて子供がプログラミングを理解する段階での手助けについて考えてゆきましょう。プログラミングの基本は理路整然と考えるという事だとお伝えしましたが、子供にとってそれが一番難しい部分です。理路整然と考える部分で子供が躓いていたら、「プログラムを使って何を作ろうとしているのか」をしっかりと聞いてあげましょう。大人でも、子供でも、人に何かを伝えようとする際、考える力は高まってゆくものです。

2. 子供と一緒にプログラミングを楽しんでみるのもおすすめ

プログラムやITはそこまで難しいものではないとご紹介してきましたが、実際に試してみない事にはなかなか実感がわかないですよね。だとすると「Scratch」や「マインクラフト」といった子供向けのツールを用い、子供と一緒にプログラミングを体験してみるのもおすすめです。子供向けとはいえ、プログラムの基本はしっかりと学ぶ事ができますし、かなり立派な作品も作れます。自分で作ったゲームを親子でプレイするなんて事も案外簡単にできるもの。ぜひトライしてみてください。

まとめ

これからの時代、よくも悪くもITやプログラミングはますます身近な存在となってゆくはずです。その時代に取り残されないためにも、子供達にもITをきちんと理解してもらうためにも、最低限の知識を得ておくという事が重要となってきます。難しそうと見ないふりをするのではなく、しっかりと向き合ってみてください。思ったほどに難しくないと気付くまで、そこまで長い時間はかからないはずです。

この記事を書いた人
デジタネ編集部

「ライフスタイルとしての学び」を提供するEdTech Companyとして、最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供。
マインクラフトやRobloxといった子どもに大人気のゲームを活用したプログラミング教材を提供する「デジタネ(旧D-SCHOOL)」を運営。また、小学校・中学校・高等学校向けにプログラミングやクリエイティブ授業を提供。

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