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【インタビュー】デジタネプログラミングコンテスト2025 マイクラッチ賞:すしたべたい さま
こんにちは。デジタネ運営事務局です。
この夏に開催した「デジタネプログラミングコンテスト2025」にて、見事マイクラッチ賞を受賞された、すしたべたいさま(受賞者)と保護者さまに、インタビューをさせていただきました!
7つの試練が待ち受ける超大作『RPGダンジョン 魔界王と神の試練』はどのようにして生まれたのか、その裏側にある情熱と努力の物語をお届けします。
※賞状の名前はニックネームに変更しています。
――マイクラッチ賞の受賞、おめでとうございます!受賞した瞬間のお気持ちはいかがでしたか?
本当に嬉しかったです!夏休みの後半をすべて捧げて作ったので、「報われたなあ」という感じがしました。
――作品は『RPGダンジョン 魔界王と神の試練』というタイトルで、運や忍耐など7つの試練をクリアしていく壮大なゲームでした。マイクラッチの機能を最大限に活用した作品だと感じましたが、この作品を作ろうと思ったきっかけは何ですか?
ゲームをただプレイして終わらせるんじゃなくて、「物語」を入れてクリアする目的があるゲームにしたいと思いました。あとは「戦う」という要素も入れたかったです。

もともとRPGゲームが好きで、特に『ゼルダの伝説』の影響は受けています。RPGを始めたきっかけがゼルダだったので、自分でも作ってみたいと思いました。
――こだわった点や、制作で大変だったことを教えてください。
こだわりは「世界観」です。外装だったり、効果音、セリフなどを、自分が思い描く世界観に落とし込めるように頑張りました。

大変だったのは、デザイン(建築)とバグの修正です。マイクラの建築は少し苦手なので、インターネットで建築物の画像を探して参考にしたり、先生と構想を練ったりしました。
また、新しい要素を追加するたびに別のバグが生まれちゃって…。そのデバッグ(バグ修正)に一番時間がかかりました。
――制作にはどのくらいの時間がかかりましたか?
夏休みの後半を全て捧げて作りました。50時間ぐらいかかりました。
この作品は教室のPCでしか作れなかったので、先生に教室を開けてもらって…。夏休み最後の日も、夜の10時まで教室に残ってギリギリまでバグの修正をしていました。
実は、去年も賞をいただいていたんです。その時から「来年こそは最優秀賞を取るぞ」と決めていて、この作品の構想は1年前から練り始めていました。

――1年越しの構想だったんですね!そこまで夢中になれるプログラミングは、「楽しい」ものですか?それとも「むずかしい」ものですか?
それはもう、楽しいですね!
自分で組み上げたものがちゃんと動くっていうのは嬉しいですし、ブロックを置くことがどんどん楽しくなっていきます。最初のブロックを置くところから始まって、気づいたら膨大なプログラムを組めるようになっている。振り返ると「あ、こんだけ頑張ったな」っていうのがよくわかるんです。
バグの修正も、先生が手伝ってくれることもありましたが、自分の手で直したところも多いです。自力で直せた時の気分は最高でした。「あーここだったか!」って(笑)。素直に嬉しかったです。
作品のプログラム一部①
――デジタネでの学習はいかがですか?
分かりやすいです。映像教材なので、後から見返せたり、再生速度を調整できたりします。あと、音声や編集など、授業のクオリティがそもそも高いので、とても分かりやすいです。
特にマイクラッチ2.0(デジタネの独自ソフト)は、前のバージョンよりも色々なブロックが使えるし、マルチプレイができることが何よりも楽しいです。最近では、検索機能でブロックを探せるようになったので、非常にプログラムが組みやすい環境になりました。
――デジタネで学んで、どんな成長を感じますか?
「コピーブロック」や「リスト」といった、上級者寄りのブロックを使えるようになり、効率よくプログラムを組めるようになりました。
作品のプログラム一部②
たくさんの授業を経て、プログラムの組み合わせや条件分岐などをスムーズに組めるようになり、「基礎力がついたな」と思います。
――デジタネの教材に、今後「こんな機能があったらいいな」という要望はありますか?
モブ(モンスターなど)を倒した時に、「何体倒したか」をカウントできる機能があるといいなと思います。作れるゲームの幅がさらに広がるんじゃないかなと思います。
――これからの目標や、チャレンジしてみたいことを教えてください。
英語でプログラムを書く「テキストコーディング」をやってみたいです。
そして、今作っているようなRPGで、何時間も何十時間も続けてやれるような、やりこみ要素のあるゲームを長く楽しめるゲームを作りたいなと思います。
――最後に、プログラミングを始めようか迷っている同世代の仲間へメッセージをお願いします!
今からプログラミングを始めても、遅くないということです。
最初は難しくて抵抗があるかもしれないけど、やっていけばとっても楽しいし、自分の自信にもなります。特にマイクラッチは楽しいので、おすすめです!
保護者さまインタビュー
――お子さまの普段の学習の様子や、プログラミングを始めたきっかけについてお聞かせください。
プログラミングは、家では一切やっていなくて、教室での時間が全てなんです。
中学生になって定期テストや部活も始まり、家では勉強したり、ゲームをしたり、YouTubeを見たり…。でも、YouTubeも自分の興味のある分野(数学や理科)の動画をよく見ていますね。
小さい頃は「なんで?なんで?」とずっと質問してくるような「なんでボーイ」だったので(笑)、わからないことはインターネットやChatGPTを使って自分で調べる、という今の姿に繋がっているのかなと感じます。
最初は、お友達がやっていたロボット教室(レゴ系)に通っていたんです。でも、本人は手で組み立てるよりもゲームが好きだったので、画面を通してできるマイクラッチをやることにしました。そこからずっとハマっていますね。
――教室での様子はいかがですか?
先生がとてもいい方で、いつも前向きに褒めてくださるんです。学校と家庭以外で触れ合う大人として、先生の人間性が素晴らしく、本人にとって良いお手本になっていると思います。あいさつなどのマナー面もきちんと指導してくださいます。
実は、兄(すしたべたい様)が楽しんでやっている姿を見て、次男も「自分から行きたい」と言い出し、最近デジタネに通い始めることになりました。
――学習を通して、お子さまはどんな力が身についていると感じられますか?
トライアンドエラーがすごく多いと思うので、「試行錯誤していく力」や「粘り強さ」を感じました。
コンテスト作品制作の最終日、教室で学習の様子を初めて見た時、粘り強く「どこが間違ってるんだろう」と修正し、組み立て、また最初からゲームを試してみて…という姿を見て、「本当にこんなに粘り強くなったんだな」と。
あとは「課題解決する力」ですね。どう直したらいいのか、知りたいことを自分で探して答えを見つける力、情報処理の能力が身についているなと感じます。(課題は整理整頓ですね(笑))
――今後、お子さんにどのように成長していってほしいですか?
自分で課題を見つけて実行し、問題があっても解決策を見つける力は、ベースができてきている気がします。今学習していることを、「どのように社会で役立てていくか」という視点を持ってほしいですね。
社会がどうなっているのか、何を求められているのかを知って、社会に役立つ人間になってほしい。プログラミングはそのための一つのツールだと思います。
――最後に、お子さまの今後の活躍に一言お願いいたします。
学校の行事などでも、プログラミングで得た自信を発揮して、積極的に活動しているようです。
やってみたいことに全力で挑戦して、もし失敗しても、そこから解決策を見つけられる力はもう十分ついていると思うので、自分を信じて、何でも挑戦していってください!
スタッフ編集後記
インタビューを通じて、すしたべたいさまの「ゲームを作りたい」という真っ直ぐな情熱と、それを支える「粘り強さ」に圧倒されました。
昨年のコンテスト終了後から1年がかりで構想を練り、夏休みの50時間を捧げ、教室が閉まる夜10時までデバッグを続けたというエピソードは、まさにクリエイターそのもの。
保護者さまのお話にあった「なんでボーイ」だった探究心が、デジタネでの「課題解決する力」や「試行錯誤する力」という具体的な成長に繋がり、大きな自信となっていることが伝わってきました。
「テキストコーディングに挑戦したい」と語るすしたべたいさまが、これからどんな「やりこみ要素満載のゲーム」を生み出していくのか、デジタネスタッフ一同、心から楽しみにしています!
すしたべたいさま、保護者さま、本当にありがとうございました!



