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品川区の公立小学校 プログラミング必修化
先週、東京有明で教育業界のイベント「New Education」が開催されました。昨年もそうでしたが、旬なテーマとしてはやはり教育× IT。ハード面は大きな変化はありませんでしたが、ソフト面は全般的にとてもおもしろい内容となっていました。
数日間に渡るイベントなので様々な催し物があったのですが、日本のプログラミング教育についてのセミナーもありましたので、ご紹介させていただきます!
日本の公立小学校の教育で、その内容が常に注目されている品川区。保護者の方々の中には、もともとの自宅は目黒区や大田区だが、子供の小学校入学に合わせて品川に引っ越すという声も結構聞きます。
そんな公教育の充実度が高い品川区の小学校で、小学1年生からのプログラミング必修化がスタートしました。スタートしたのは、品川区の京陽小学校。教科としてではなく、品川区が独自で行っている市民科という教科横断型の時間の中で行っています。(品川区の全ての小学校がプログラミングを始めたわけではなく、現時点では京陽小学校のみとのことです)
実施しているのは、D-SCHOOL でも扱っているScratch。
先生方は、ITやプログラミングのことは当然わからない状態でのスタートとなりましたが、専門家や企業の協力も得ながら手探りで進めていったようです。
イギリスの例と同様、これからのデジタルな時代を生きている子供たちのことを考えると、プログラミング教育から学ぶことは多く、講演されていた西下先生もその重要性や効果を熱く語られていました。
まず、1年生にはマウスの使い方から教えていきます。
PCを使った事のない子もいますので、初めは苦労したそうですが、ゲーム感覚で教えていくことでコツをつかんでいったようです。
子供たちは、PCの操作に慣れるのはとても早く、飲み込みも非常に早いので、Scratch で簡単なゲームを作れるようになるのはそんなに時間がかからなかったとおっしゃっていました。中高学年にはより音楽や図工の時間と連動させながら、より本格的なゲームを作ってもらったりなどしているようです。
そして、最も重要なことはプログラミングから学ぶこと。
それは、論理的思考力と創造性が学べることだとおっしゃっていました。
Scratch は、子供たちが自分が考えたゲームやアプリを
デジタル画面上に表現していくのですが、物事を順序立てて命令していかなければならないので、自然と論理的思考力が養われます。そして、自分が作りたい世界を音や色も含めて表現していくため創造性も楽しみながら身についていきます。
また、パソコンを使った学習は1人1台向き合ってもくもくとというイメージがあるかもしれませんが、子供たちは自分の中で理解が深まると友達に教えたり、他の子から教えてもらったりと互いに教えあう協同的な学び合いができやすいのもプログラミング学習のとてもよい点とのこと。
D-SCHOOL に通ってくれている子供たちも、お互いに見せ合って取り入れたいところを取り入れたりと学び合いながら進めています。必ずしも同じ学年の子たちではないので、普段の横の関係を通り越した中で学び会うことができる点もとても良いことだと感じています。
品川区の事例は、恐らく日本最先端の事例かと思いますので、(佐賀県武雄市とはまた少し違うので)今後も注目していこうと思います。
<D-SCHOOL お試し教室のお知らせ>
今月は、6/28(土)13:00〜となります。
ぜひご参加下さい!